ゼロの次はワン・プラス

 まずは警告から。

 かなり以前、取り上げたOrange Pi Zero(無印のH2+、512MB)は、Armbianを入れると4コアとも元気よく動いていたが、先日シャットダウンして電源に繋ぎっぱなしにしていたら、過熱してプラケースのCPU裏に当たる部分が溶けた。松脂の焼ける臭いはどの板も起こすが、プラスチックの溶ける臭いも充満し、若干変形もしてたので、ドーターボードだけ抜いてゴミ箱に。風呂に入って出てくる間の出来事で大事には至らなかったが、こいつでサーバ運用なんてとでも無理。今ラズパイModel B(無印)が担っているビデオ再生機もやらせたくない。
 

 Armbianの配布ページで、このCPUボードには温度の取得値が正確でない欠陥がある(v1.4ボード)と指摘されていて、私の板を見たらv1.1だった。1.4より昔は駄目なのか、やはり。
 考えてみれば、BMCの無いこれらの板は、OSこそが安全に対する最後の砦であり、OSが動いている方が、より安全な状態にある、と言える。今回の板は、それさえも危なかったわけだ。
 もしLINUXがマイクロカーネルだったら、もしかするとこのような小さなOSからは温度管理も削除されていた可能性もあるのかなぁ。

 で、気を取り直して○▽◇してたら、いつの間にか中華の国からおらんげぴワン+、が届いていた。私のクレジットカードから幾ばくかお金が出て行っている。まるで呼吸をするがごとく、である。
 それでも今回はちょっと理性的に考えたのだろう。ゼロはあの正方形の板と、立方体に近いケースに惑わされたが、HDMIと有線LANポートが両立している。USBは1個だけだが十分だ。あーマイクロBも付いてるけど例によって給電用だ。
 失ったもの、足りない物も少なくない。
 失ったのは、あの愛すべき低解像度のAVジャック、カメラバス。足りない物はWifiとBluetoothだ。旧機種の無印ワンと比べると、ピンヘッダが40pinから26pinに先祖返り。
 そして得たものもある…どう動いているかわからないPMU。データシートをざっと読むと5V入力して3.3vとか出すレギュレータ、つまり電源。どう見てもH6を動かすための石みたいだけど、まあ温度は見てるようだからいいか。(温度計はMPU内部にもあります。)ゼロはアナログで電源作っていたんだけど、あまり精度が良くなかったので、チップに乗り換えた?これを見て購入したゼロユーザーは、まんまと販売戦略にのせられているようだ。

ケースは古い板、即ちワン無印用らしく、パワースイッチの位置は今ではマイクになっている。
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一応Ubuntu16.04とArmbianは確認したけど、後者はまだHDMIが使えない。下はリモートデスクトップ。
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 この手のボードには枯れたチップが使われる。H6系は比較的新しいけど、ARMの発表(設計段階)は2012年、AllWinnerが作ったのが2017年のようだ。このボードの要求電流が2A/5Vなので、ちょっと早すぎる気もする。チップの「末端」価格の10倍強がボードの値段と思えば良いだろう。ラズパイはちょっと割高だけど、まあ、Mathematicaがあるから許す。
 H6はAllWinnerの概略シートによるとなんだかCodecが充実している。4K対応だし、7.1chにも対応している。オーディオ用?I2Sは2本。なんでDACを載せないんだぁぁぁlalaland!

 実はOrangePiを持ち出したのは、Wordpressに手を出そうとしたからだ。ラズパイも余っていないわけじゃないんだけど、Mathematica電卓?とDACプレーヤーになっている。おらんげぴゼロの遊休資産をいかそうと思ったんだけど、火事になりそうなのでやめた。One+はどうかな。人に勧めるのはレンタルサーバだ。そう、レンタルサーバならヤフー会費より安い。PHPも学べるし。

 と投稿しようと原稿を温めていたら、あらら、Yahoo!ブログは今年いっぱいでおしまいらしい。PC版のYahoo!ボックスの廃止と言い、期限付きのまがい物のTポイントと言い、本当にどこが「プレミアム」なの?そろそろヤフオクとか言ってもしょうがないし、潮時かな。広告媒体と割り切ってもどうだか。年内に移行したいと思っている。