ひっそりと、かなり良くなっていたラズベリーパイ 3 model B+

って話をラズベリーパイの"3 Model B+"(最後の「+」が重要だ)って奴で書いていたんだけど投稿し忘れていた。
 これを購入したのが二か月半くらい前かな。地味にイーサネットの速度とか、動作周波数が10%くらい上がったとかだったので、ずっと先送りしていたんだけど、使ってみたら予想していたより調子が良い。
 「調子が良い」ってのは「滑らかに」動くようになった。つまり「ヌルヌル」動く、って奴。決して速くはないのだが。最初はSDカードの当たりを買ったのか(いつも本体と一緒に新調するので)と思ったが、古いカードを入れてみてもヌルヌル感は変わらない。最初からこれだったらLINUX機としてデスクトップ風に使えるなーと感じた。

 とその前に、この機器のファンの間で最近騒がれているのが「RaspbianにMathematicaがバンドルされなくなった」ってことである。

 私も久しぶりに10月の版をインストールしてびっくりした。やあ、ついにこんな日が来たか。これでRaspberryPiも買わなくなるかなーと思いつつ、Wolframのサイトを探るとインストール用のシェルスクリプトがダウンロードできるようになっている。
 実際のところ、そのスクリプトを流せばダウンロードして、これまで同様使えるようになるのだが、「なぜ」ってのがラズベリーパイ内外のフォーラムで話題になっている。
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最新版はその速さで画像処理をさせたりするのでいつもこんな貧弱なプラケースです

 結局「契約期間の五年を過ぎたから」と言うのが本当らしい。Wolframとしてはこれまで同様、世界の情弱をなくすべく、教育現場には変わらぬ協力をし続けます(一部意訳があります)ってことで、当面は今の提供方法を続けるとか。
…とか思っていたら11月からwith recommended softwareってRaspbianが出て、メニューから選択してダウンロードできるようになったのはこの騒ぎのせいか。

 Mathematicaの無いRaspbian…XWindow要らないから、ハード構造から簡略化できるなぁ。表示だけならフリーのwxMaximaの方が綺麗なんだけど、Mathematicaは一種のブランド信仰。昔々、解ける問題に明確な差があったから、今でも差があると思ってしまう。

 で、新しいラズベリーパイはいつものように手抜きの日本語化(日本語ロケール足して、fcitx-mozcとfonts-takao入れるだけ)とxrdpのインストール。最近はsambaも入れているなぁ。わずかばかりの実験スクリプトのバックアップ/リストアが楽だし。
 設定はraspi-configでやってる。モニターなしでセットアップする方法も進化しているみたいだけど、相変わらず最初はモニター繋いでタッチバッド付きのミニキーボードのドングル挿してやっています。
 前回入れたOpenCVやらPython環境はあっさり破棄して必要になったら再インストールするんだけど、面倒だからどんどん手抜きになっていく。頭の良い人が楽な方法を思いついてくれるので、情報集めさえ怠らなければ何とか流れに乗って行ける。

 でも、今回(もう五台目だ)購入の動機となったのは、まだ挑戦していないオーディオの世界の方が、今回のラズパイで何とかって言うDACをドライブすると音が良くなった、と投稿されているのを読んだからだ。
 まあ、そう安くもないし、今すぐってつもりもない。OSもRaspbianじゃなくなってしまうので最初のMathmaticaなんて関係なくなってしまうんだけど、ただの無駄遣いの言い訳。

 次の世代のラズベリーパイのことを考えることがある。少なくとも今のGPIOは保って欲しい。マイクロじゃないカーネルドライバーって作るのたいへんだし(今でも知識不足)、既存資源は残したい。でもMicroSDはそろそろEMMCチップ辺りに移せないものだろうか。あと、毎年コストのかかる(免除されているかも知れないけど)HDMIはmini Display Portに移行するか、それをオルタネートモードでサポートするUSB Type Cが欲しい。ネットワーク系は今回のアップデートでしばらくもつだろう。
 その一方でラズベリーパイにはRaspbianがあるから安心して使えるのも確かだ。他の「もどき」メーカー品より多少性能が劣ってもRaspbian(とMathematica)があれば楽しめる。