Vmaxのゴゴゴゴ感

どうやらVmaxの燃料タンクにもリザーブが付いているらしい。無論それは仮想的なもので、タンク自体が分離しているわけではなさそうだ。メーター上はリザーブに切り替わるとインジケータでわかるのだが、この表示自体が見難く、うっかりすると燃料切れになってしまう。

納車当初は殆ど空の状態だったので、最初の給油は15Lぴったり。そして今日早めに、と思って給油したら10Lぴったり。初回の燃費は9Km/Lだった。慣らし中なので、まあ、予想の範囲の悪い方かな。
慣らしはやはり1000kmを目安にとすすめられた。この時期は貴重である。慣らすのはエンジンやギアだけではなく、自分をバイクに慣らす貴重な期間である。この期間だけはたとえスーパースポーツに乗っていてもノロノロ運転が(自分自身に)許されるから。

私の場合、慣らしは何となく三速を中心にと心がけている。他のギア、特に両端のギアは嫌でも頻繁に使うようになるから、多少回転数が合わなくても三速を中心にしている。まあ、国内仕様なら加速騒音を下げるためにラッピングされているようなので、そんな心配は不要かも知れない。(Vmaxは5速)
この期間、本当は暖気運転も十分に行いたいのだが、ご近所の手前爆音を鳴らし続けるわけにもいかず、なるべく早く発進しなければならない。暖気と言う作業は、エンジンにオイルや冷却水の循環を形成し、エンジンや触媒の温度が適切になるまで静かに上げ、通常運転時の設計温度に近付けてから負荷をかけるための儀式、と理解している(誤っている可能性50%)。アイドリングが低回転で安定するのがその最も顕著な「効果」と言える。
慣らし中の回転数の上限は4300rpmだったかな。販売店の方でちゃんと車種別の告知事項が用意されている。その値をVmaxのシフトインジケータに設定しているが、まあ、その回転数にはまだ上げていない。4000くらいなら(操作ミスで)上げたかな。

今日は久しぶりの晴れた日曜だったので、長崎県の西彼杵半島に出かけた。午後二時頃に外海町の道の駅(この隣に遠藤周作記念館?ってのがある)に行ったら、いるわいるわ、来るわ来るわ、主にハーレーの方々が。聞くと別にクラブでも何でもなく、単に休日にここに来る暇人の集団だそうである。晴れて私もその仲間入りってことね。彼らの音に比べれば、米国仕様のVmaxの音なんて大人しい方である。ご年配の方のバイクほど喧しい。
イロイロ伺っていると、どうしたらそんなに稼げるの?って言うほどたくさんバイクを所有し、乗り継いで来た方が多い。レアなバイク、もしくは珍しいカスタマイズを施したバイクが到着すると皆で見に行っていろいろ質問する。いい雰囲気だ。そうそう、カクイイ女性が大型バイクで乗り付けると皆が群がる(笑)。
バイク乗りは、基本孤独で我儘で唯我独尊だと思っている。私もマスツーはあまり好きではない。

西彼杵半島は、国道を除く山道(県道とか広域農道とか)を走れば、狭いけれど丹沢や箱根、青梅に似た道路がある。あまり長くもないが、ローリングしているいい歳した兄ちゃん達もたまに見かける。けれども昔みたいな小排気量ではないので、バイク「小僧」ではなさそうだ。
時折海への展望が開ける場所があり、曇天のそれはなかなか見るものがある。道の駅あたりでは東シナ海に沈む夕日も美しいが、この時期、それを待っていては凍えてしまう。

今日のところは2000rpmから後半2500rpmを中心にプラスマイナス500rpmをキープする。大排気量車だからと言って適当なシフトワークではスムースな走りはできない。スロットルオフもECUの管理下にあるのがよくわかる。ギアが固くて、三速に上げたつもりで二速のままスロットルを戻すととんでもないエンジンブレーキがかかり、前につんのめる。ラフなスロットルワークは機器を痛めるばかりか、命取りにさえなる。また、やはり試乗した時の印象であるシャフトドライブ故のバックラッシの大きさもぎくしゃく感に加担している。
先々回、「Vmaxのドコドコ感」と書いたが、ドコドコ感が感じられるのはせいぜい2500rpmまでである。それ以降はゴアーとかグオーとか"G"を含む擬音に変わる。
速度と回転数の関係は2000rpmで;
・3速:40km/h
・4速:50km/h
・5速:60km/h
(かなーり大雑把)である。登りになると5速で2000回転ではストレスがかかる。コンロッドの耐久性が気になる走り、とでも言うかギタギタ音がする。

ま、ボチボチと。