Gurued Gear, LLC のROMに乗る

新しいROMで走ったのは近くの高速道路。

おそらくこのROMがチューンされたであろうターゲット回転域よりもかなり低い状態での話だが、悪くない。誤解の無いよう最初に断っておくが、その回転域では劇的な変化は無い。でもこれまでのROMと違いがあるのはわかる。
ブラシーボ効果も多分にあるとは思うけど、低い走り出しの回転域でもトルクが増している。トップ付近のギアチェンジの必要が少なくなった。アクセル40%以上開くのはNG、と言う謳い文句は少々大げさだろうが、ゼロ加速時に重量の殆どを後輪に任せることも可能なようである。即ち、ウイリー発進もやろうと思えばできるだろう。私はやれないけど。ま、240km/hを超えることも今後一度もないだろう。中速域からの加速はいずれにせよ、ようやく納車が完了した気分である。
心配していた燃費の極端な悪化は無い模様。欲深いことを言えば、今度のROMで燃費は改善しないだろうかと期待している。実際、今乗っている軽自動車は、チューンしたROMで燃費は改善した。昨今の排気ガス規制、騒音規制をクリアし、尚且つ燃費を追求したクルマでは難しいと思われるが、非エコな時代のクルマでは燃料を絞ることによって濃すぎる混合気を空燃比の理想値に近づけ、それが出力向上につながっていた。この最後のバブルマシンにも同じ理屈が通じるだろうか。これは数タンク走ってみないと判断できない。
…まあ、バイクのダイナモに載れる機会はないだろうなぁ。

※後日追加
この記事を投稿した時点では高速道路、もしくは空いた道を中心に走ったのだが、その後の市街地走行で、ゼロ発進加速が明らかに向上しているのがわかった。クラッチミートからアクセルオンして加速が開始されるまでの時間も短縮されている。バケット風のシートで何とか抑えられているが、首を後ろにカックンしながら、からだだけ前に出そうになる頻度が上がってしまった。ちょっと恥ずかしい。

別に西端にこだわっているわけではないが、今日のライドの延長で「日本本土最西端の地」と称する、「旧」日本本土最西端の地に行ってきた。何もない「現」本土最西端と違い、小さな丘があって東屋一つの公園になっている。防塁跡と思われる円形の窪みにタイル張りで日本地図が描かれている。そこにも碑はあるが、海岸側に降りていくと丁寧に新しい碑がある。海に向けて建っているいるのでその碑を写真にとると景色は写らない。この話は先に訪れていた家内に聞いていたが、そういう逸話が残るのも悪くない。

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海側の碑。この面が西を向いていて…

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反対側の風景。実際は本当に狭い空間で、これはパノラマ合成写真

私がいた15分あまりの間に、公園を訪れた家族が一組、バイク四台のマスツーリンググループが一つ。(駐車場から碑まで150m離れている。)なんか、公園のサイズに見合った訪問者数かな。お土産屋もまんじゅうも無いが公衆トイレと自販機はちゃんとある。
県道からそこに至るまでの数分はコンクリート道路だったり海産業で魚臭かったりするが、ああこんな場所でもちゃんと人が生活しているのだな、とか日本の代表的産業は本当は漁業なんじゃないか、などと思いを巡らせる。
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税の無駄遣いか?


Vmaxにも残念な点はたくさんある。まず時速60km以下、もしくは2500rpm以下ではストレスが溜まる。トンネルでは自分の発したエンジン音がヘルメット内に反響して頭が痛い。シャフトドライブは機械的損失が大きい。コーナーのバンク角は多めに取らなくてはならない上に、バンク角も浅い。バンクしたあとの戻りが遅い。その車重故に道路の勾配の影響が大きい。
初回点検時に替えたミッションオイルが軽いのか、メカニカルノイズも大きくなった。それを調整する方法はマニュアルに書いてあるが、自分の腕と設備を考えると狭い格納庫でエンジンを開くのは無理がある。スパークプラグですら、交換するのはかなり難儀するらしい。


その一切合財と引き換えに、瞬時に目前の空間を縮める加速「感」を手に入れた。そう、Vmaxは速くない。300kgのバイクが早いはずがない。Vmaxが演出できるのは加速ではなく、加速感である。だからこそ、不要な速度域を整えることに意味がある。