永久保証と言う名の、欠陥。

メモリの永久保証

最初に断わっておくが、私はTranscend製品は信頼している。たまたま今購入したのがいつものTranscend製品だからここに挙げただけである。

今月、USBメモリ1本とマイクロSDカード一枚をアマゾンから購入した。Transcendの製品で共に容量は32GBである。
まあ、どちらもLifetime Warrantyと言う奴で、そのこと自体は素晴らしいと思うが、たまたまUSBメモリに付いていた保証書に、「本保証書が提示されない場合」「異常電圧・高温多湿による故障」は有償と言うことである。これら以外で故障が発生するだろうか。(もちろん、データの補償は無い)また、この保証書が本体に紐づけされているのを知る手がかりは唯一、保証書様式番号と思われる「84-7000 V1.0」と思われるが、それにしても何万本も製造されるのだろうし、難癖を付ければ何でも無効にできるような条文である。

マイクロSDに関しては更にいい加減である。ぺりぺりと破る薄いシートに「正規代理店で購入したものに限られます」とあり、詳しくはWEBで見ろ、とのことである。即ち電子的な文書に丸投げされており、どうにでも書き換えられる。更にそのWEB文書たるや、ツッコミどころ満載である。
※コピーライトがあるので文面そのものを掲載することはできないが、本物は www.transcend-info.com/warranty にある。
・製品の保証は、最初の購入者に限り、製品購入日から一定期間の間だけ有効。購入日の証明ができないとダメ。譲渡されたものも非保証。
→永久保証じゃないの?この製品の保証書ではなさそうである。プレゼントとかで領収書などが無ければ意味が無いわけだ。
・修理可能か、同等品との交換が適当であるか、保証の要求があった時点の製品価値を計算し返金することもある。これらの決定はトランセンドが勝手に決める。
→いや、絶対前者でお願いしたい。2GBの製品価格を見ればわかるが、壊れたときに送料を下回るのは明白である。2GBには2GB製品でしか使えない場合もある。
・保証対象外の製品に対しては、トランセンドは修理・交換などのサービスはしない(?当然)。保証対象外の製品に対しては修理や交換などのサービスは有料。
→いや、だから私の手元にある製品の保証書をアップすべきだろう。それはどこにあるのだろうか。

この文面はTranscend全製品の保証に関するものであり、と言うことは先のUSBメモリの保証書内容と異なるのはいかがなものか。

ま、どうせ送料を下回る保証なら初期不良以外の交換依頼は来るまい、ってんでLifetime Warrantyを安易な宣伝文句に使おうとするメーカーの意図が見え見えである。本当に保証する気があるのなら、せめて、どんな場合なら保証する、と言う文面にすべきだろう。
こんな文章にツッコミ入れる奴の存在自体、想定していないようである(笑)。

この内容を認可した人は保証内容も製品価値の一部であることを認識していないようだ。同社にはこの部分が、本製品の完成度を下げていることに気付いてほしいものだ。