久しぶりのラズパイ3 on Raspbianでリモートデスクトップに迷う

 しばらく新しい(中古だが)デスクトップにかまけていて、ようやく机上の二つのディスプレイがつかえるようになったので、ここはラズベリーパイもつないでしまおうと片方のHDMI端子に接続したのだが、そのディスプレイがキワモノだったのが運の尽き、またまた時間を取られることになる。物はI/Oデータの1440x900の奴。つまり俄マカーのための安売り品であり、おそらく不具合でディスコンになったタイミングで買ってしまったものだ。

 直接接続でX-Windowを走らせると(ってのが今のRaspbianのデフォルトの模様)、解像度が1280x768あたりに落ちて画面が延び、歪んでしまう。そのままでも使えないことは無いのだが、やはりビットがもったいない。もちろん、/boot/config.txtあたりをウニウニしたけど、どうにもならない。本当はPALなんじゃないかと思うくらいひどい。起動時に出る四角形で、画面が崩れる。そこはまあ、勘と経験でsudo rpi-updateで安定するようになったのだけど、解像度は変えられない。RP3はファームも激しく進化しているのだろうがI/Oデータの古いディスプレイのバグにまでは対応してくれないようだ。

 それに無線キーボード&マウス(セット品)の、マウスの動きが悪い。Raspbianも最近のOSらしく、加速度が設定できるんだけど、マウスを動かし、止めたとき、ぱっと止まらずに慣性がついたようにちょっと行き過ぎるのだ。これは使えない。狙い位置を超えてしまうのだから。まさか止まるときにマイナスの加速度を設定してあるとかあり得ないし、Windowsにつなげば何の問題もないのだ。

 ちょっと前は、ラズパイのGUIを使うときはリモートデスクトップを使っていた。現在のRaspbianはVNC Serverがデフォルトでインストールされている(が、daemon自体は自動起動になっていない?)。試しにxrdpを入れてみるとログインには成功するんだけど、その直後にエラーで止まる。どうやら新装備のパーソナルファイアウォールあたりが邪魔している様子で、ネットを見るとiptablesであーしろこーしろって書いてある。だけどどうも具体的に接続元のIPを入れさせているようで、PCがDHCPな私の家では今一つ採用する気にならない。どうせ外部につなぐ予定はないし、余計なことしてくれたなーとか思った。どうせならavahiも採用して欲しかった。と思ってapt-getしたら、すでに最新版だって。失礼しました。

で、探した。

ら、ドイーチェなサイトの言葉の狭間に光明を見出した。

何のことは無い。そのVNC Serverが邪魔だったようだ。
そこに載っている手順で、Win10のリモートデスクトップクライアントからラズパイ3に1440x900を指定して接続し、その画面をそのディスプレイに移動してフルスクリーン表示にしたら、変なマウスの動きも無く、ちゃんと使えるようになった。そう、直結よりよっぽど良い。まあ、そのキーボード&マウスは元々PCにつないでた奴を使うことになるので要らなくなるわけだけど。

本日の手順をまとめると;
1) sudo rpi-update
2) sudo shutdown -r now (か、再起動を選ぶ)
3) sudo apt-get upgrade
4) sudo shutdown -r now
5) sudo apt-get purge realvnc-vnc-server
6) sudo apt-get install xrdp
7) sudo shutdown -r now
 その後はリモートデスクトップが使える(たぶん)。英語キーボードで運用してるので、日本語キーボード対応の話は書かない。また、そのサイトにはラズパイのraspi-configで起動時にDesktop Log in as user ‘pi’ at the graphical desktopを選択せよ、とか書いてあるようなんだけど、私はCUIにしている。デフォルトの、X-Windowへのログインでも問題ないかと。
 あ、ラズパイのIPアドレスをメモっておけ、などと言う初心者向けの注意はしない…しましたよ、今。因みに我が家ではラズパイはメディアサーバーとかNASと同じ扱いで固定アドレスです。

念のため、「自己責任でお願いします」。