滞りの言い訳

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 いやーブログと言うものも続けるのは難しいもので…

 私は、人に読まれることを期待しない文章は無い、と言いながら、読まれることを前提で書いてしまうと、体裁を考えるようになってしまった。ちょっと反省している。

 元々ブログとはWEB Logなのだから、Webやホムペの管理人さんとかが付ける日誌みたいなものかなぁ。とすれば事実を記せば良いのだけれど、そんなこと気にしてブログ書いている人もいないよねぇ。
 何だかねー、他の人のように、楽しい話題で、そこに集まって井戸端会議的な罪もない話をすんなりとできれば良いんだけど、続かないんだよね。

 私はとある恩恵で、もう20年以上もインターネット(最初の頃はWISEプロジェクトなんて名前だった)の世界に棲んでいる。その頃はネットの世界は「自由だ」と思った。(今もそう信じている)
 でもね、やはり現実社会とネットの世界を切り離せない人と話す(ってメールや掲示板なんだけど)機会が増えてしまった。まあ、オフミと言う付き合い方は昔からあるんだけど、それはそう言う「特別な」集まりだった。本音で話せるって国内では今や「2ちゃんねる」くらいしか思いつかない。今や実世界とネット社会を区別しないのが世の中の常識、ってことかな。

 もうout of dateな考え方と判ってて言わせてもらうと、初期のネット社会の住人は皆それを理解し、実社会の話とは分けることが暗黙の了解だったように思う。それが、そうホムペやブログと誰でも参加できるように大衆化し始め、特に年少の人々が参加するようになって現実社会とネット社会が区別できなくなってきた。そう、子供がテレビの中の世界が本物だと思うのと同じだ。こちらは本物の「世界」が実際にあるのだから始末に悪い。

 悪い…って言葉は不適切だね。そう考える人が多いのであればそれは正しい。
 …と、私が考え「られる」のも、ネット社会に学んだからだけど。

 でもネットと実社会が一元化することで悪い面は確実にある。ネットいじめ、って奴。
 まず、ネット社会のIDと、実社会のID(つまり名前だ)の対応を教えてしまうことが信じられない。
 次に、ネット社会での発言が実生活に波及することがダイレクト過ぎる。私なら、ネットの世界でいかなる誹謗中傷を受けようとも、実世界の相手とは笑って握手できる。
 そしてネット社会での発言の責任が、実世界の当人に及んでしまう。私はネット社会での自分の発言に対する責任はネット社会の自分しか負わない。

 まあ、見方を変えれば嫌な人間なんだけどね、それがこの世界に棲むためのオキテだったように思うんだ。ネット社会のオキテに反しなければ、ネットいじめってのは、ネット上だけの事だし、嫌なら実社会にだけ生きれば良い。双方に逃避ができるんだよ。今テレビで取り沙汰されるネットいじめの陰湿さとは根本的に違う、軽いものになってたはずなんだ。

 映画、マトリックス(一作目だけね)の爆発的な人気は、あの社会の考え方に共感する連中が多くいた、ってことだと思う。いや、誰でも判っていることだと思うけど。私なんぞは米国版と日本版のDVDを買ってしまったし、もうセリフも暗記(中学生レベルの会話しかないんだよ)してしまっているくらい何十回も観た。

 脱線した、と今言おうとしてやめた。そもそも今回の文章には意味が無い。ここまで読んでくれた人には悪いけど、愚痴なんだよ。

 でもね、実社会の私は一人しかいない(本当に「それ」が居ると思うかい?)けど、ネット社会の私は何人も居る。Copinのエイリアスじゃないよ。Copinではない、別の人間が居るのさ。

 勘違いしないで欲しい。ネットの社会の自分と、実社会の自分を区別しろ、と言っているわけじゃない。それじゃネット社会の意味がないんだ。ネットは空間の距離が無い。そこで会話し、そこで体験したことは実社会の自分にも「影響」する。自分は一人だ。でも、実社会のIDは一つしかないけど、ネット社会のIDはいくつもある。それらはつながって同じ価値観で物事を捉え、また自らも変えていく。

 一人の人間が、異なる価値観の他の人間と数多くまじわっていく。それはヒトの世界を加速する。それが、良い方向か、悪い方向かはわからないけど、全てのヒトが統合されたらその時初めて、ネット社会のIDと実社会のIDを区別する必要がなくなるんだ。
 …まあ、この時点で「ネット」ってのは手段の一つに過ぎないんだけど。

 その「統合」って奴がどんなものなのかちょっと興味が湧くけど、別の機会に考えよう。

 今はまだ早い。ヒトは「ネット」と言う乗り物すら、乗りこなせずにいる。まだ「ネット」と言うものを意識して、節度ある「使用」をしていく時代だ。


…ああーつまらん文章だなぁ。申し訳ないんで、せめて写真で癒して下さい。天気ちょっと悪いけど。場所は長崎県西彼杵半島の最北端。
 これは、私のハンドル名の所以です。著者近影…ってか。