Pinebook --- over SBC (2)

 先日から何かカーソル飛ぶなあ、とよくよく見てみたら、その解決法はわからなかったが、タッチパッドがただの板ではなくて、下半分の左右がマックのようなクリッカブルなボタンになっていることに気づいた。ロクなマニュアルが無いので何ともお恥ずかしい限りです。この手のトラックパッドは最近はASUSなんかも使っているけど、汎化して安くなったのかな。ただ、意識してクリックしなくてもキーを押した時に飛んでしまうことがある。逆に、時折キーが入らないこともある。

 それがアプリケーション依存なのかはよくわからない。もしかしたらIMとエディタのキーバインドの重複などが原因かも。こんなエラーって、ちゃんと画面を見てタッチタイプしている間は発生しないんだよね、なぜか。
 一度キーバインディングの整理をしなくては、とは思うのだけど、これまではそんな長文を打たないし適当に入力できるので、詳細な重複チェックはしたことがない。もしこの機械を重用することになれば(それはモバイルギア並に、ってことだが)ちょっと時間を割くかも。
 IM側でSuperとかHyperとのコンビネーションで操作するように割り当てられれば楽なんだけど、Anthyではそれらを割り当てに使えないのでそうもいかない。
 fcitxもコンパイルできるかなーと思って調べたら、コンパイル環境はどっかーずになってました。じゃあ…って調べたらArm64版無さげ。どっかーずもコンパイルすればぁ?ってことなんだろうけど限りなく他人の努力をただで使えるこの世界で努力するにも限度がある。だいたいうまくいかずにハマるのが世の常。
---後日追記
 ネットで探していたら、やはりニーズはあるようで、親切な方がほぼステップバイステップでソースの入手~コンパイル~インストールまで紹介されていた。そのURLを紹介できるか作者さんに問い合わせようとしたんだけど、レジストレーションが必要なのでちょっと…。なので探してください。

 海外のレビューとかではキーボードはそのレイアウトが不評らしい。でも~(チルダ)の位置なんかはちゃんと左にあるし、あまり不安は無い。英語キーボードなんて型番が変わればレイアウトも変わるもの。そこを指摘するほど早くないし。無論キーはクリック感に乏しいけど、ツルペタキーボードなんてバチバチキーボードを底面に打ち付けるものだから、クリック感は要らないんじゃね。その代わり腱鞘炎が付いてくるが。
 ついでにその海外のレビューで知ったのだが、本体の右側のヘッドフォン端子と左側のミニHDMI端子は機能しないらしい。ただ、何かで読んだ記憶では右側は4端子ではなかったかな?LEFT-RIGHT-GND-Videoだったか。次に開腹したときにチェックしよう。HDMIはあれば嬉しいけど、まあ、LINUXでCADする機会があれば、かな。いずれもソフトウエアが追いついていない…的な記事だったが。
 そこらのMP3ファイルを鳴らすとVLCが起動してステレオで音が出てヘッドフォンを挿すとちゃんと聞こえましたよ。ただ、スピーカーからの音は消えなかったけど。へんてこりん。
 ついでに内蔵の30万画素のカメラも動くかCHEESEで試したらok.画面で見るならこれでも可か。はやりの機械学習とかでカメラを使うのなら、どうせ外付けが欲しいし。

 松本もソフトウェアに関してはフォーラム頼みの感もあるが、そこはやはり下支えしているキーパーソンがいるのだろう、他のSBCなどよりちゃんとしたディストリビューションが揃っている。
 おらんげぴで苦労するeMMCも、ばななぴよりは面倒なようで、eMMCについてはそれ専用のイメージファイルがある。
1) Ubuntu MATE (micro SD cardとeMMC)
2) Android 6 not ROOTed (eMMC)
3) Android 7 not ROOTed (micro SD card)
4) Ubuntu Minimal (micro SD card)
5) Q4OS (eMMC)
6) i3 (micro SD card)
 と言うラインアップは他の松シリーズと比べると少し遅いが、まじめなんだろうな。GJ!>Ayufan.
ラズパイ同様、micro SDをブートデバイスにしてしまう使い方も決して悪くはない。たとえそれで唯一のスロットを使ったとしても、USBポートはまだ二つある。しかしこの松本はデフォルトで16GBのeMMCを搭載しているのでそれを使うのが常道だろう。松本のイメージファイルは、それ専用のソフトウェアPine64 Installerを使ってmicroSDを焼く。
 SBCの世界でWindowsを使ってイメージを焼こうと思うと、今はEtcherなるdd代替のソフトウェアを使うのがメジャーになってきているが、松本ではこのEtcherをモディファイした(あるいはこちらが主流なのか)Pine64 Installerが、そのシリーズ向けのイメージを選択する画面を持ってる。起動し、ハードウェアの選択をすると、使えるイメージが表示され、そのイメージを選択して、書き込むSDカードを指定、書き込みボタンを押せばダウンロードから開始するようになっている。この方が、わざわざ今の最新版のイメージを探さなくても良いわけだが、一々イメージ落とすと時間はかかる。
 私はSBCを何のサーバに使うか決めていない時は、常にUbuntuデスクトップをインストールをすると決めている。eMMC用を選択しても最初は最低8GBのmicro SDカードが必要で、先のインストーラはこのmicro SDからブートする内蔵eMMC用インストーラを作るものだ。使い方は初めてでも特に迷うようなことはない。
 出来上がったmicro SDをスロットに挿して起動するとCUIの画面が立ち上がっていきなりインストール(eMMCへのイメージコピー)が開始する。ほどなく終了、再起動するともう最初の画面が立ち上がる。

 最近この松(松本ではないSBC)シリーズにROCK64なるものが追加された模様。どうやら中身は相変わらずA53だが、メモリ1G or 2G or 4G, クロック1.6GHz, 4Kビデオ対応, USB3.0と強化され、eMMCは松本と同じような分離型(別売り)のチップ形態。DRAM1Gなら$24.95, 最大の4Gで$44.95と、Mathematicaが無いのが本当に残念だ。次期RasberryPiならこんなものになるだろう。

 また、先日おらんげぴH5向けにArmbianがリリースされた。例によってサーバイメージだが、うぶんつ待てのデスクトップをインストールして、不要なアプリを削除し、日本語IMEを入れると内蔵の8GBに十分足りる(4GBちょい)サイズになる。今この松本は5GB弱。そろそろ大型のアプリもちゃんと対応してきても良いころかと。