マイクロキーボードあれこれ

まあ、また発作が起きて買い物をしてしまった。超小型のキーボード類である。無論英語キーボードであるが、手持ちのタブレット用とか、複数台購入したRaspeberry Pi用、と言い訳しながら一つ買ってはこれはダメ、次に買ってはここがダメ、ってことの連続で、ここ二月ばかりでここに示すものを買い込んだ。だから何だといわれそうだが、もしこのようなキーボードをお求めの方の参考になれば幸いである。
尚、ここで記すメーカー名と型名は「仮名」と考えて頂きたい。何故なら、これら中国産を中国の通販会社経由で購入したため、もしかしたら正規ブランド品ではない可能性があるからだ。購入は個人の責任で、よぉーく写真をにらみ、更には模造品/粗悪品=損金の発生を想定した上で行ってください。

ここに取り上げたキーボードはすべて両手持ち、親指タイピングを前提としたものである。私の場合、このスタイルの打ち込みの源流はHP200LXにあるが、どの製品も200LXには遠く及ばないことを断っておこう。打鍵フィール、確実性、どれをとってもはるかに劣るものだ。このスタイルは元々キーのすぐそばにディスプレイがあることを前提に使うべきもので、キーを見なければ打てない状態では、かなりの効率ダウンは覚悟すべきである。要はどれも非常用と言うことだ。
今回は、キーボード選択の前提としてポインティングデバイス付きのものを選んでいる。また、装着に当たって何かしらメーカー製のドライバを別途インストールしなければならないものは避けた。これらは無論Raspberry Pi、即ちLINUXで使用する可能性があるためだ。もちろん、Windows(8.1)タブレットでも動作する。MacOSは…Snow Leopardしか持ってないので確かめていない。

では届いた順に。
(1) 円形のタッチパッドが特徴的なiPazzport社のロゴはあるが、型名の記載が無い一台。送料込み$13.21.
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このタイプの良い所はキーが比較的多いところ。マルチメディアキーなんざ必要ないが、AltキーとCtrlキーは左右にある。LINUXで日本語IMを起動する時はだいたいAlt+"`"であるため、このバッククォーテーションと反対の手でAltキーを押す必要がある。このモデルではこれはクリアしている。だが、Shiftキーが左にしかないところがダメなとろこ。キーはクリック感もそれなりにあるが、キートップは安定していない。パッドはマウス設定でかなり大きく動くように設定しないと画面の端から端までは1スイープで届かない。キーは塗装で耐久性に不安。
コスパ満足度65点/100点。

(2) 同じロゴがあるが、こちらは縦型のブラックベリータイプ。送料込み$14.06.
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有線でバッテリーは不要。キー数はブラックベリーより多いが、ctrl alt shiftとも片側にしかなく、キ-トップの小ささと相まって非常に打ちづらい。おまけにキーを長く押し続けるとなぜだかいつものより早くリピート状態に入ってログインのパスワードを間違えるという致命的な欠点を持つ。タッチパッドが大きくて使いやすいかと言えばそうでもない。昔PowerBook230あたりでタッチ型のポインティングデバイスが台頭した頃のままである。完全にパッドとみなして使うのであれば、使えないこともないが縦型が災いして机の手前の貴重な空間を無駄に消費する。キートップはやはり塗装。キートップは(1)よりふにゃふにゃで入りにくい。まあ、タッチパッド付のブート用ダミーキーボードドングルと思うしかない。(つまりキーボードとして買ってはいけないものだ。)
コスパ満足度0点/100点。

(3) 学習リモコンとミニキーボードが合体した一台。送料込み$12.75.。
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キーボード面

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学習リモコン面

メーカー名すら不明。ドングルは内蔵できない。学習リモコンは、あまりキーは多くないが、東芝のレグザが何とか不自由なく操作できる。ポインティングデバイスは3Dマウスで、思ったより確実に動くが、パソコンにつないでエディタで入力位置を決めようとするととんでもなく苦労する。せいぜい、アイコンを選択するくらいか。[TV]書かれたボタンでリモコンモードとキーボードモードを切り替える。リモコンは赤外線だが、キーボードは2.4GHz帯を使う。PC用としてはキーボードもポインティングデバイスも難があるが、意外と学習リモコンが使えたので;
コスパ満足度20点/100点。(但しキーボードのみだったら0点)

(4) 購入のWEBページにはiPazzPortのロゴがタッチパッドに描かれていたのに、実際物が来てみるとそんなブランド名は一切ない、けどちゃんとしたブリスターパッケージに収まって送られてきた一台。送料込み$17.02.
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上は(1)、下が(4)

 ここに紹介した中で唯一のBluetooth機だが、裏蓋や電池の納まり具合、ドングルの収納部などは(1)とほぼ同一。しかしBluetooth機のドングルが微妙に幅広で収まらないので、内部の隔壁を「折り取った」跡も生々しい。
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ドングルは付属しているものを使わなくてもノートPC内蔵のBluetoothにちゃんと引っかかる(当然)。んが、Raspberry Piでの使用はまだ成功していない。ドングルはwheezyに認識されているが、キーボードが見当たらない。多分調整不足だと思うけど、Bluetoothって接続のタイムラグとか、バッテリーの持ちとか鬼門かな。
コスパ満足度75点/100点。


iPazzPort社(風のデザイン)のものに購入が集中しているのは偶然である。もう一つミニキーボード界で有名なRiitek社(風の?)デザインのものがあるが、上に挙げたモディファイアキーが片方しかないので、最初から除外した。

ふう。でも、HP社は偉大だね。