復権する電子ガジェットたち (3) - 関数電卓の話

やはり三つめがあった。

関数電卓である。アンドロイドにはエミュレータも含めて豊富な関数電卓アプリが多くある。そのすべては、アンドロイドの電池の奴隷を拒否する私にはいらつくものだった。電卓のデザインとか機能以前の問題である。

無論関数電卓は幾つか持っている。しかしプログラム電卓…所謂ポケコンを除けばかなり古い。16進演算すらできない。
幾つかググってみたが、結局のところCASIO fx-995ESと言う間違いのない機種に落ち着いた。勿論TIとかHPにも色気は感じたが、エミュレータを使ってみてやたらキー入力回数が多いのと、演算の優先順が一部で日本と異なるのが気になった。
どの会社も最高機種にはフルドットマトリクス液晶を備えており、中にはカラーもあるが、そこはバッテリーの持ちを重視して選択した。この機種は太陽電池とボタン電池を備えていて(どんな使い分けだろう)バッテリーの持ちは3年という大雑把な表示である。二、三十年前(笑)のfx-602PはCR2032を二個だけで動いているが、電池交換の記憶は1回しかない。こう言うのは半永久、と言っても良いのではないだろうか。

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青い液晶は、コントラストを調整しても視認性があまり良くない。

使ってみた感じ。頗る良い。押しやすいボタン、十字キーによる数式の自由な修正が「もっと早く買えばよかった」と思わせる。普段使う公式は三角関数とか材料力学の公式程度だが、ポケコンの出番は確実に減るだろう。

各社のカタログを見るとインテグラル記号が踊っている。「表示できますよ~」と誇示したいのだろうが、じゃあMathematica、とは言わないがMaximaとかRとか乗せてくれないかなー。プログラム電卓になっちゃうけどR専用機、ってどう?ライブラリはネットで入手してmicro SDで拡張可とか。

CASIOもSHARPもこの手のカバーにはカンペが付いている。主にはメニューで数字キーで選択する必要のある項目のメモで、fx-995ESは二枚重ね、計三ページに及ぶ。マニュアルのPDFは公開されているので、サイトから落として電子ブックリーダーにも入れている。


しかしなー。カバンの中身はかなり重装備になった。スケジューラとToDoだけがどうしてもAndroidに頼るので、使わなくても放り込んである(苦笑)。通常オフにしておけば結構電池はもつ。自己放電は少ないようだ。