2013年夏、コミネのライディングジャケット…詰めが甘い欠陥品?

クレーマーに「ならされ」ました。

バイクを新調したのだから(ってもう三か月以上経つけど)春夏もののジャケットくらい新調しようと思い、普段ほとんど興味の無いバイクファッション誌を購入してみた。冬物に比べると約半値の夏物は少し負担を軽くするし、今がその切り替えシーズンなので各社の新モデルが揃いはじめている。

最初、いつものアマゾンあたりで探したのだが、やはり品物の詳細を調べるのにメーカーサイトと往復しなければならないので少々面倒。バイクのファッションが完全に機能優先であるなら、選択には一切の妥協を許さないが、これからのシーズン、汗だくで長袖長ズボンを履く(ああ、ツナギとかカッパとかもあるかな)のだから、安全性と背反する快適性能とのバランスのせめぎ合いである。まあ、より快適であれば安全運転に専念できるメリットもあるが、コケた時の耐衝撃性が犠牲になるのでなかなか見極めは難しい。

買った雑誌がたまたま大手バイク用品販売サイトBikeBrosの出版で、それを見るとアマゾンには品揃えの無い今年のモデルと思われる幾つかのジャケットが紹介してあった。そう、アマゾンは少々品が入るのが遅い。でも価格がこなれているのが魅力なのである。ところがこの雑誌、BikeBrosの出版で、とあるアドレスに空メールを打つとクーポンコードが送られてきて、それを使うと○○円以上は送料無料、商品5%引きと言うことである。ふーんと思いいろいろ調べる。通信販売の良い点はじっくり調べられること。その時間は結構楽しい。
で、今回、初めてコミネのメッシュジャケットを選択した。Vmaxはトラディショナルな革もしくはフェイクレザーも似合うバイクかもしれないが新素材で機能性に優れるジャケットもまたデザイナーの意向を同じにする処がある、と思う。購入したのは「コミネ JK-057 ツーリングロングメッシュジャケット・クラシック」って奴。お値段は夏物にしては少々高い方だが、各種プロテクタとこの値段でインナー(ウインドブレーカー)が付いてくるのが良い。

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メッシュ繊維が弱いのか、意外とほつれが多いです


…そう、そこまでは良かった。

まず、購入時、クーポンコードが使えません、と入力画面ではねられる。面倒くさいなーと思いつつBikeBrosのサポートにメールで連絡すると別のコードを送ってきた。これって、文句をいった私だけに送られているわけで、同じ雑誌を買った他の方々の扱いは一体どうなっているのだろうか。その後、雑誌記載のコードが復活したと言う連絡も無いし、そんな方々の手前、肩の狭い思いで(問合せまでしたのだから)購入!
私の国内発送品の感覚ではアマゾンが普通であるが、約3-4日ほどかかると言ってきました。「ご注文いただきました商品でございますがメーカーからのお取り寄せ商品となりまして、メーカーからの納期回答が上記の内容となります。」これって所謂ドロップシッピング、って奴ではないだろうか。持っていない品物を販売すると言う奴である。もうここで、この販売サイトの信用は地に落ちた。さっさと品物を受け取り、後は没交渉でいこう、と思っていたのだが…

今度は品物がまずかった。いつ外れたのか、最初からなかったのか不明だが襟元を締めるスナップボタンの衣服側の金具がなく、孔だけになっていた。近くのガソリンスタンドで満タンにし、走り出したところで首回りが涼しい。留めようかとしてスナップボタンの相手を探すも見当たらない。しょうがないのでその日の行程約130kmを消化したが、始終寒い思いをした。
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あーはいはい、サイズは隠しました


それに、やたら生地が弱いのか、細かなケボケボ、つまりメッシュ地のほつれが目立つ。コケたら耐摩耗性の低さが露見しそうだな…と思いながらも今日もノー「コケ」で帰って参りました。

スナップボタンが記事から取れる、ってのは十年以上前にも何か別の服(普段着のコート?)で経験がある。やたら噛み込みが強く、生地側からスッポリ取れてしまうという、ごくごくありがちで、それゆえここ数年は経験していない不良である。たかがスナップひとつ、大げさにしなくても、と言う感もあるが、ここで問題なのは、こんなに簡単に壊れるものがどうして製品テストで改善されなかったのか、と言うメーカーの姿勢である。こんな初歩的な設計不良は、少なくとも他の国内バイク用品メーカーの商品では体験したことが無い。あのボタンが、どれほど重要な意味があるのか、設計者が全くの素人としか思えない。ポケットのボタンもやたら固いし。

それからまあ、メッシュジャケットの宿命なのかもしれないが、やたら風切り音が大きい。シューッと言う音が耳元で荒れている。ま、エンジン音に比べりゃ大したことはないけど、あれだけヘルメットメーカーが心を砕いている風切音の低減の努力は水の泡だね。

ま、歴史は長そうだが現デザイナーが素人のこのメーカーがどのくらいの挽回を図ってくるのか、あるいは何もしないのか。ここや各社の評価欄で継続リポートします。

このネットメディアは個人が唯一法人と渡り合える場所だからきっちり活用します。

今はBikeBrosとコミネにどうするの?ってメール出してる。交換するなら同じ構造のものは御免である。だからコミネの方にも送った。一応一週間て期限を切りました。さてはて、どこまで地方住まいの一ユーザに手間をかけるのだろうか。最もありがちなのは返金かな。この場合雑誌代とか送料、振込料金のみならず、「期待させてだめだったがっかり料」とか「徒労に終わった時間に対する補償金」も払うのが当然、と思うのは私だけだろうか。


そうそう、評価、で思うのだが、まずアマゾンの評価は星が五つあるから五段階と思われているが、実は記入した時点で星一つは確定なので、実質四段階である。また、このような五段階評価では、3とか4などの中間値に情報的価値はあまり無いと思う。良かったか悪かったか、買っても良いか買わない方が良いか、購入した先人ははいといいえで両極端の評価をすべきかと。