Pangolinってアルマジロの一種?
続きの模型四方山話
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さて、前回のPangolinは、そのものの質についてちょっと批判し過ぎた感もあるし、まあ、写真をベタベタ貼っただけなので、ちょっとだけ、なぜこれを選んだかフォローアップしよう。安価だとて何も考えなしに買っているわけじゃない。 RTRとして売られている比較的安価なロッククローラには、バーグとかロックファイターなんてのが有名なようだ。しかしその構造を見るに、動力源であるモーターを前後のギアボックスに配するようになっている。一方Pangolinはあくまでもシングルモーターでドッグボーン(伸縮できるユニバーサルジョイントシャフト)により前後のギアボックスに動力を伝達している。 2モーター仕様はリアリティが無い。 と思ったんだ。まあ、ドッグボーンはいろんな車種のパーツとして売られているから、キットならかなり普及しているだろうけど。思うに4WDでも4WSでも私が知ったのは実車より模型の方が早かった。模型を模型と呼ぶには、本来その実車があるべきなんだけど、実車のロッククローラーで2エンジン仕様は見たことない。だから2モーターは安直な発想で「パワフルやからいいやん」って言には同意しかねる。ラジコンのロッククローラはただでさえ、ステアリングシャフトが無く、ギアボックス付近に置かれたサーボモータで誤魔化しているわけだから、それ以上のリアリティの欠如にはあまり興味が無かったのさ。電池も早く減るし。 本物のロッククローラを模索する手段としての模型と見なすなら、Pangolinと同様の形式では結構問題が多い。 1) 岩を乗り越えるような場合、細いリンクがもろに岩をこすって行くので、曲がりやすい。 2) 前後のギアボックスから出ているホイールのドライブシャフトが水平なので、ギアボックスの位置が低く、そこを打ってしまう。 3) 運転席に相当する電池や受信機の位置が、結局傾いてしまうので、人が乗ったと仮定すると凄まじい乗り物酔いになる。地面がどんなに荒れていても、運転席はなるべく水平に、ってのが基本でしょ。 4) モーターの反トルクで、急発進を行うと、車体がもろ傾く。 ハマーの車輪をでかくすればこれらの幾つかは解決できる。機構学はやはり楽しい。実車で、エンジンで、どう作ろうか。 電動ならいっそのこと前輪か後輪かで立ち上がり、二足歩行と切り替えながら岩場や山林を走破するようなものも面白い。 そうそう、メーカーに聞いたらこのPangolinの部品は日本にはディーラーが無いとのこと。某大手通販会社が車体を扱っているのは知っているが、パーツの供給は中国から直接やってくれるらしい。ちょっと見積り頼んでいるが、どうやって払うんだろ。 |