コマーシャルメッセージに勇気をもらう

 しょうがないなあ。

 私はCMに興味を持っていた時期があって、今でも良いCM、悪いCMってのを知らずに分類している。最近はどこのCMも手を抜いているか、あまりに直截的なメッセージでうんざりしていた。でもその中で白眉の出来を持つものがあった。聞けば誰でも納得するだろう。

 AU、LISMOのFes.だ。

 構想、音楽とその歌詞、衣装、振り付け、ダンス、演出、出演者そのすべてが、すべての組み合わせがとっても、そう、「素敵」だ。
 およそ私には縁のないことだが、あの輪に入って踊ってみたいと思わせる。もう一度音楽を演ってみようか、と言う気持ちになる。その「素敵」と感じる心が、企業の好感度を増している。
このCMは、言ってみれば電話の一機能の宣伝なのかもしれない。しかし、今の日本もまだ捨てたもんじゃないぜ、と強引に思わせる何かがある。このCMのヒロインにきっと誰もが30秒間の恋をする。それも音楽の言っているようにプラトニックな恋をする。

 私は、マジで作詞でも始めるか。しょうがないなあ。