ボアアップの独り言(2)

ボアアップは割に合わない
 
 やってみて実感したのは、ボアアップはあくまでもバイクいじりの趣味として行うべき、と言う当然と言えば当然の事実。そのバイクを通勤など生活の道具に使っている場合はお勧めできない。少なくとも何日かは乗れなくても生活には事欠かない、ひょっとしたら動かなくなるかも、と言うくらいの気持ちの余裕が無けりゃ止めとこう。まあ、今更ながら気づくのは、大型免許持っていて、家族と共有しないバイクに50ccの選択肢は無い、ってことだ。RS50(2007My … Derbiエンジン)のように同じ車体が125でも使用されているようなマシンは、免許の制限が無ければ125ccを選択すべきだ。
 
 私の場合は趣味以外の何者でもないが、思ったより金がかかってしまい、正直なところ、少々後悔している。
 ちょっと費用は気にかけていこう。ボアアップに際して一応キャブの交換もしようと準備はしている。また、あまりに錆がひどいマフラーの錆落としなんぞもやったので、その分も追加している。
 
[準備段階で入手したもの]
(1) ボアアップキット:Malossi 3112985 約\25000
 2リングピストン、シリンダー、ヘッド、パッキン、etcのセット。これは輸入代理店の在庫処分品だったようで、通常は5万円弱くらいか。Malossi製だが、メジャーなPolini製だともう一万円くらい高くなる。これを以前からカタログで知っていて、思わず安い、と飛びついたのが全ての始まりである。
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デカールたくさん付いてくるんだけど、スポンサーじゃないから貼らない
 
(2) キャブレター:デロルト PHBH28 \3000
 兄貴分のRS125からの放出品。ちょっと大き過ぎる気もするが、デロルト、3000円なら買ってみて良いと思わない?でも本体がでかくて使えなさげ。
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オリジナルのPHBN12よりはシンプルだが…
 
(3) マニホールド・リードバルブセット:約\12000
 キャブレターが大きくなるので当然必要だろうと思い、探したのだが国内には無い。イタリアから個人輸入で。部品代は\6000くらいだが、残りは送料。メチャクチャ高いんでこいつだけは送料も加算。
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カーボンリードバルブが付いてきてしまった
 
(4) フロントスプロケット:約\3000
 これは安い。合うのかは未確認だが、一応対応品、と称するものが国内で入手できた。このあたりは規格化されているのだろうか。一応歯数が13T, 14Tの二つを購入した。(デフォルトは11Tなんだけど、こいつの径が小さく、交換したらスプロケットカバーに当たるかも。)
 
(5) ケミカル:約\10000
 個々の詳しい値段は忘れたが、常備している556やシリコングリスなどは別として、オイル、不凍液、液体ガスケット、クリーナー、ボルトのガジリ止め、錆取り、錆止め、耐熱塗料、あたり。
 
(6) 工具:約\12000
 基本的な工具は持っているが、チューブはずし(鉄のフック)、ネジザウルス(役に立たなかった)、スタッドボルトリムーバ&インストーラ(役に立たなかった)、追加サイズのスパナ、ドライバ、キャブレタードライバ、じょうご、錆取りグラインダーの替え刃などなど。
 今回のボアアップに限れば購入したのは上記くらいだが、どれも通販などをベースに揃えるので、ついついあれもこれも…と更に出費はかさんでいる。
 
 多分、逆に事前購入すべきだができなかったのは;
(1) キャブレターのジェットセット
 デロルトのキャブはとても複雑で、本当は予め適切と思われる番手を挿しておきたいのだが、調査に手間がかかるので、見切り発車した。

(2) 整備スタンド
 まあ、メンテマニュアル、じゃなくて取り説を見ても最初にフロントをスタンドに上げろと書いてあるのだが、レアな車体に合うスタンドはなかなか見つからない。後で、本当に何かあれば良かったと痛感。
 
 次回からやっと作業工程かな。