フォグランプはヘッドライトの夢を見るか

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03/14/09(日時が前後するのは書き始めた順だからなのです。)

 平凡な話題である。
 私のオートバイ、アプリリのRS50はセルスタート専用であるにも関わらず、購入時のバッテリ交換で、バイク対応バッテリリストで最も小容量のものであった(無論バッテリーレス車は除く)。しかし、この春先、休日は雨続きで乗ってやれない。そろそろ充電が必要かとも思うが、バッテリターミナルを露出させるには燃料タンクを外さねばならず、なかなかおっくうである。
 たまに乗ると、セルスタートはできるが、常時点灯のヘッドライトがアイドリングでなかなか明るくならない。しばらく走れば明るさを取り戻すのだが、だんだんその時間が長くなってきた。
 バッテリは奥深いところにマウントしてあるが、実はヘッドライトとフォグランプは工具なしで交換できるようになっている。ってんでLED化することにした。これは太陽電池充電式の常夜灯が白色LEDなのだが、結構明るく、そろそろヘッドライトに変われないかなと思ったわけである。
 RS50に使用されているヘッドライトは、H8と言う規格のソケットに対応しており、これは主に自動車のフォグランプに使われるものである。
 需要のあるところ供給あり。LED電球を自作するより購入した方が安い。いや、オートバッ○○などの用品店では結構な値段がするが、いつものヤフオクなら半値である。しかしそれでもちと高いかな。写真のえげつない円筒型のものは二個セットで三千円を超える。これでも一灯当たり三個の発光素子がある。15個の玉なので45素子、てなわけである。(写真1枚目)
 因みに、RS50にはフォグランプもちゃんとあって、それこそ目立たないように常時点灯している。それが写真の小さな方、規格でT10なるソケット品である。こいつも三素子だが二個で千円くらいだったかな。
 以前このブログでウインカーを交換したことを記した。その時非常に小さな電球がウインカー一本当たりに四個装着されていた。これはT5と言う5ミリ幅の電球である。ただ、ウインカーはハイフラッシャーが発生するらしいし、それを回避するために単に電気を消費するだけの抵抗を入れるのも抵抗がある(ややこしい)ので後回し。ヘッドライト交換の方が効果的と考えたわけであるが…。

 落札したヘッドライト用のフォグランプ(ややこしい)は実はH8ではなくH11なる規格品であるが、これは端子の一部をニッパーで詰めてやれば装着が可能である。んじゃ、ってんでテストを兼ねて今後絶対に計ることは無いであろう電流を見てみた。
 安物のテスターの直列つなぎで計るものだから、その内部抵抗を知らねば正確には計算できないが、まあ、目安ってことで。

 まずヘッドランプ用フォグランプ。

 だいたい40mA 数mAは誤差のうちかな。(写真2枚目)

 バッテリは充電したて。しかし、思ったより明るくない。やっぱりアイキャッチ程度か。
 びっくりしたのはT10のLEDである。こいつは

 45mA。(写真3枚目)

 とH8LEDと同等以上の電気を食うが、それより明るい。無論LEDは指向性があるので前方照射に限られるが、なんでこのLEDをH8にしたのが現れないのだろう。
 ついでと思い、以前折れたウインカーの電球1個を測ってみる。

 133mA。(写真4枚目)

 があーん。
 ちょっと待て、ウインカー点けると前後で八個のこれが点滅するんだよな。確かに明るいが、これはちょっと食い過ぎだろう。八個で1Aだ。こんなものなのか。
 オリジナルのT10玉を測る。

 240mA。おっと、このテスターの定格を超えているんで別のテスターを出す(だから上記との単純比較はできないけど)。

 340mA

 んー思ったより低い。で、オリジナルのH8玉は(こいつはハロゲンでも無い、普通のフィラメント球。)

 2.3A

 こんなんが普通なのかも知れないが、計ったのは初めて。以外に大きいんだなぁ。これが45mAになるのだから、バッテリには貢献しそう。

 で、装着してみた。T10のLED、電球よりも明るくてOK。照射も十分。ヘッドライト、これは暗い。がっかり。照射を見ればわかるが、やはり普通の電球が本当に電気を食っているのには敵わない。RS50は二眼で、右でロー、左でハイを担当している。昼間オフにするスイッチを付けても良いが、ローをLEDでハイは元の電球、って使い方は…やっぱり怒られるかなぁ。
 その他にノーマル球と違うのは色。白。青っぽく見えるし、暖色系のノーマル球とは明らかに違う。フォグはLEDで、ヘッドがノーマルだとちょっと…と言いたい。
 本来なら照射する明るさを法に照らしてチェックしたいところだが、照度計なんて持ってないし、実際夜間走ってみても弱いから、しょうがない、戻すことにしよう。
 ヘッドライトをLEDにした時にわかった明るさ以外のデメリットは、低い回転数では光が明滅する。これはLEDのせいではないだろう。室内ではそんなことはなかった。発電機の回転に同期しているのか。ヘッドとフォグ両方が同時に明滅する。
 昼間走っているワゴン車なんかがアクセサリとしてLEDを付けていることがあるが、それらも明滅している。無極性にしているH8玉のせいか、交直変換しているせいかな。
 何となくすっきりしない。

※この記事を見たあなたが整備不良で捕まっても当方は責任負いません。ランプに限らず改造は自己責任で。
※宣伝文句で「眩しい」とか「○○万カンデラ」とか言っているのは意味が無いので購入動機にしないこと。改造は法の範囲内で、かつ安全に走れるかどうかで判断すべき。