バイクライフ

親子でバイク乗り 10122008

 昨日の今日の話だ。昨日バイクの購入手続きをしていると、その隣で若い兄ちゃんが、親父さんと思しき方と二人でバイクの契約を行っていた。親父さんは薄くなってきた頭の横髪を後ろでちょっと束ねた小太りの方で、いかにもハーレー乗り(実際何に乗っておられるのかは知らないが)らしい風貌であった。一方、息子さんの方は今風の茶髪で、すらりとした長身の方だった。だから彼がどんなオートバイを手に入れたのか想像できない。

 その契約の内容がちらほらと耳に入ってくる。60回払いローンの相談。失礼ながらお値段は60万円を下回っていたが、親父さんは向こう5年間、ほぼ毎月一回、1万円を支払う勘定になる。

 幸せな親子である。願わくばその息子さんが、60回払いローンのイミを理解し、事故なく一生の思い出となるオートバイとのひと時を過ごさんことを。そして優良なライダーにならんことを。
 これからの5年間、親子で喧嘩したり、あるいはバイクでトラブルになるかも知れない。しかし親父さんは必ず毎月そのオートバイの代金を支払うことになる。なんやかんやの事情全てを受け入れて。
 子供にオートバイや車を購入してあげる人、子供にナイフを贈る人、子供に商売道具を使わせる人。それらはすべてその子供を一人の大人として受け入れた方々である。だから親御さんは、今自分のしていることがどんなことになりうるうのかをよく理解し、最悪のトラブルが発生してもその全ての責任を自分が負う覚悟をしている。それは親御さん自身の成長にも必要な儀式なのかも知れない。

 私には子供はいないから、親御さんの本当の気持ちはわからない。でも時々でいいから親と一緒にツーリングに出かけてあげて下さい。親子でオートバイツーリング。その時間こそが親御さんにとって支払い以上の「夢」なのだよ、きっと。