市販Windows PCの使用前儀式

05082008 (Thu) FMVの初期化
 私がFMV LOOX U50X/Vを入手して一ヶ月以上が経ったが、ようやくセットアップが済みそうになって来た。この他にも殆ど中身が同じであるLOOX P70T/Vも所有しているが、当面平行利用してみよう。その内、いずれか放り出すことになるだろう。
 私は別に不治痛のファンなどでは無い。U50は万能電子手帳として買って見た(と言うにはあまりに高価だったが)ものだ。が、おそらく量産品では最も遅いVista搭載機に早くも「使えない」危険信号を感じている。
 何はともあれ、買ったらまずやるのが初期化である。初期化とは多分諸先輩方もなされているであろう、数多あるゴミソフトの排除と、不要なサービス群の停止である。ただ、私の場合、タブレット機能をenableにしていることが環境の特殊な部分であろう。
 数あるゴミソフトの中でその処分に最も手間取るのが、HDD領域を専用パーティションとして不当に占拠するバックアップ・リカバリソフト群である。リカバリに関しては不治痛はメディアが付いているだけマシな方である(使わないけど)。私の儀式では、パーティションはHDDで一つ、ノートPCの場合は即ちCドライブのみにする。これは貧乏性な私には重要なことで、未だにDドライブの意味がわからない。Windowsで言うところの「マイ ドキュメント」がD:に割り振られているのならまあ、それなりにポリシーあるのね、ってとこだが、そんな設定も無い、HDDを不要に寸断するDドライブはディスクの有効利用を妨げる原因に過ぎない。ノートPCとは言え、たまにギガバイトクラスのデータも使うから、割と頻繁に容量不足を経験する。

 私が持っているXPとVista搭載のLOOXの場合、いずれもディスクは四つのパーティションに区切られている。一つ目と二つ目は「ヒ・ミ・ツ」の領域であるが、どうせ「マイリカバリ」なんぞの半端なバックアップソフトでも入っているのだろう。三つ目がC:、四つ目が意味の無いD:になっている。ディスクイメージの取得に関し、私はAcronis社のTrueImageの信奉者である。だから初期化時にC:をTrueImageでバックアップし、HDDを一パーティション化した後にバックアップを書き戻すことになる。

 XPが載ったLOOX P70T/Vは比較的簡単だった。イメージバックアップの前にコントロールパネルの「システム」で起動メニューに最初のパーティションを追記するのを忘れなければ、書き戻した後すぐに起動メニューから最初のパーティションを選択してブート可能である。あ、無論HDDの一パーティション化には他のブートメディアから起動し、パーティションを削除、統合しNTFSでフォーマットする必要があるが、これは解説するまでも無いだろう。
 Vistaの場合、起動方式が変わったため上記の方法は使えない。何もせずにC:をバックアップし、一パーティション化後に書き戻したら案の定、新しくなったブートローダ(に相当するWin何とかって言うプログラム)が見つかりまへん、つきましてはインストールディスクから起動してシステムの回復をしなはれ、とメッセージが出る。んで、たまたま持っていた(って普通の人は持ってないのかな)VistaのOEMディスクを素直にセットして再起動を試みる。焦ったのはそのメッセージはEnterもしくはESCで再起動がかかるのだが、ここでVistaのオリジナルディスクを入れ、Enter/ESCのいずれを選択しても同じメッセージが出ることである。最初はえ?ディスク取り出して別のPCから初期化せんといかんのかと思ったが、ちゃんとパワースイッチを切って、電源再投入するとブートしました。で、回復メニューであっさり起動するようになる。
 蓋を開けてみればXPより簡単じゃん、って言うよりXPでも同じだったのかな。知らなかった。