地デジ専用アンテナ?

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042608(Sat) 地デジ専用テレビアンテナ
 さて、ブログの更新が滞っているが、ゴールデンウイーク前半に突入したこともあるので今日のできごとを書こう。何せ田舎に引っ込んだので帰省する必要も無い。切符とラッシュの心配が要らないのは楽だわ。
 まず写真を見て欲しい。どんな意味でも「え?」と思った人は偉い。私も今まで知らなかった。
 引越しをしてこれまでテレビは室内アンテナに頼っているのだが、田舎でチャンネル数が減っている上に映りが悪い。で、今日近くの高難ホームセンタでアンテナの設置・見積り依頼をした。その時参照した看板…じゃなくて説明パネルがこの写真である。
 この時期、テレビ関係の買い物は誰もが「地デジ」対応を考える。私も悩みつつもテレビは高いから地デジチューナーでも入れようかと思っていた。
 「地デジ」放送はUHFである13chから24chの間で行われる。この電波帯域をローバンド、と呼ぶそうだ。なので既にアナログ放送でそのチャンネル帯を観ている人は地デジ用にアンテナを買い直す必要は無い。(但し、地デジ放送を発信している局の都合で向きは変える必要があるかも知れない。)ところが我が田舎では従来35chの民放アナログを観ていた。調べてみるとこの地域、25chから62chのハイバンドと呼ばれる帯域でしか放送が無かった。そして数年前までそんな地域ではハイバンド用のアンテナ=UHFアンテナだったのである。
 ところがこの写真、アナログ用UHFアンテナ新設が\21,000なのだが、デジタル放送用アンテナを単独設置」が\25,000である。
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 前者にはわざわざ13chから62chまでで、受信できるものとある。ならば地デジも受信できるフルバンド用アンテナである。なんで後者が高いのか。アナログ用(と言った時点で間違っている)フルバンドUHFアンテナを地デジの放送局側に向けるだけで四千円取るのだろうか。これは「地デジ」を呪文にした悪徳、おっと言葉使いは慎重に、「まやかし」商法である。

 いや、しかし高難ホームセンターの対応した兄ちゃんと、そこからの問い合わせを受けた二死に本離呆無センターで繰り広げられた勘違いバトルはもっと低レベルのものだった。延々三十分以上かかった。
 最初の問い合わせを行った兄ちゃんの返答。
「これは\4,800のUHFアンテナを買った人が、工事を依頼する際に支払うアンテナとは別の(標準)工事料金です。」
…明らかに違う。「アンテナ及び部材費込」。なのでこの写真を撮ったのだよ。しかもそれより高いアンテナでは駄目だそうである。で、見に行ったが、\4,800で売っているのはVHFアンテナだけであった。このパネルに書いてあったフリーダイヤルに自分でかけて聞くよ、と言ったら顔が変わった。
 二回目の問い合わせを行った兄ちゃんの返答。
「地デジを観るにはこの(Aの)U+U+V、\34,000になります。」
…全然違う。「地デジ専用」アンテナはどうした?

 意地悪はこれくらいにしよう。私もさっきこのパネルの本当の意味を悟ったばかりである。おそらくこのパネルを書いた人は正しく理解している。(A)はあくまで「アナログ用」だ。その証拠に二本目のUHFアンテナは「別地域の電波を取る時に」と書いてある。ここに「デジタル」の言葉は無い。
 問題はこの価格を書かせた会社側責任者である。より帯域幅の狭い地デジ専用アンテナ(=ローバンドUHFアンテナ)を、しかも高い値で売ろうとしている。もしメーカ側がそう言って高い卸値を付けたとしても、その嘘を見抜いて買い叩かなかったのは販売店の怠慢であり、また、もしそれと共謀してこの地域に多い老人などから金を騙し取ろうとしているのなら犯罪である。

 さて、何はともあれ見積りは依頼した。どう言ってくるやら。このパネルの欄外「別途部材追加がかかる場合が有ります。」ってのが調整代かな。でも「金が」かかるとは書いてないよ。