最後のラズパイ互換機?

SBCからの帰還

※タイトルは「互換機」だけど、ここで紹介している物は全然互換じゃないです。

 いろいろ浮気してきたSBC(シングルボードコンピュータ)、まあ、LINUXの動かないものは別として、ベア、つまりボード単品として使う代物はラズパイ以外にはお勧めしない。しかし、それは単にMathematicaが付いてくる、と言うのが個人的な理由であり、Maximaでいいんじゃね、って向きにはH5を実装したOrangePi Zero Plus2 H5が興味深い。心配していた百度依存もその後は収まっているようで、今のメインクラウドは実質MEGA Cloudに移行しているようだ。
 このSBCは何と言っても64bitで速い。私が購入したときには無かった専用ケースも販売されている。この板は性能的に通常使用に何とか耐える性能を5cm角程度のサイズに満たしたクライアント用(ネットワークがWifiしか無いからそう呼んでも良いだろう)SBCである。着々と完成度が上がっているUbuntuが十分に動作するようになれば強力なWindows/Mac対抗機に化けるかも。
 他メーカーの場合、64bit、ハイエンドARMのSBCは$70あたりで高止まりだが、このボード単価は$20。8GBのeMMC搭載、必要なら外部ストレージ用の拡張カードもある。
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無印ZeroにHDMIを足して有線LANを引くとこれ。ドングルは無線キーボード/マウス用でサイズ比較用サンプル

 だた、私の浮気は近々SBCからリアルなPCに戻るだろう。なぜならPINE64 Pinebookに手を出してしまったからである。

 果物パイのSBCで遊んでいて思うのは、結局のところ操作するモニタとキーボードが必要になって、いつもRDPで接続できることが最終到着点になってしまっている。SBCとは言っても、接続する周辺機器も小さくすることは無いわけなんだが、何となく超小型の無線キーボード&パッド、HDMI入力装備の小型モニタを揃えてしまう。でも最初からノートPCの中に入っていれば何もいらない、と至極当たり前の事実に戻って来る。そこにはラズパイなら専用7インチタッチ機能付きの箱が用意されていたり、それこそPi-Topなんて言うプラモデルが売られていたりする。

 でも、高いよね。あれこれ揃えると、Wintel機が買えるお値段になっちゃうよ。
 いや、最初からWintel機を購入するのと、OSの起動とか質に苦しみながらたどり着く境地は決して金額だけの差ではないのは事実なんだけど、SBC乗り(サーファーみたいでちょっとカッコいい?)としては100ドルってのは単品が超えてはならない線だと思う。いや、趣味なんだからそんなこだわりは他人には関係ないですね。

 知っている人も多いだろうから、簡単に説明すると、Pinebookは現在二機種があり、どちらもノート型の筐体でありながら$100以下で64bit ARMを搭載したいろんな意味で破格のモデル。スペックは上述のPi-Topとほぼ同じ。リポ電池と5V3A電源が付いてくるようだ。
 モデルは液晶サイズ11インチのものと14インチのものがあるが、どちらも解像度は1366x768、11インチのものは液晶周りのデッドスペースが広い。筐体は若干14インチが大き目だが、10ドル差なので、大きい画面の方を選択した。そう、これでホントに$99なのか、はたまた、実はSBCは別売りです、とかじゃないのか不安になる。詳しくはここ

 おそらくPi-Top同様、Makersムーブメントの流れでクラウドファンディングあたりで起業したのだろう、そのBTOモデルは、最初にアカウントを作ってモデルを選んで予約を入れるのが作法。そこで待ち行列に並ぶわけで、やがてメールで、あなたの順番になりましたので○○のクーポンコードで何時何時までに注文してね、と連絡がある。
 私の場合は、20日くらいで来たかな。メールボックスの受け取り拒否で弾かれるかも、って縁が無かったらそれまでだな、と思ってたらちゃんと届いた。
 メールが届くとショップから改めて機種選択ができるようなのだが、そこには32GBと16GBの外付けeMMCがあって、32GBはout of stock. しょうがないので16GBをチョイス。MAXは64GBまで拡張できるようなんだけど。
 どれを選んでも先述の$100ラインは軽く越えるんだけど、それは別腹。FedExの送料込みで、何とか関税かからないくらいになる。(発送は香港)
 長らく使っていないかったPayPalで支払えば、また一か月ほど待つことになる。

 で、今に至るんだけど、宝くじ買うよりワクワクしてる。まあ、掛け金も大きいから。