安い耳

 もう何個目になるかわからないけど、先日AMAZONで衝動買いした中国産の組み立てキットを組み立てた。
特に何と言うこともない、二回路入りオペアンプNE5532Pを二個使ったステレオアンプである。例によってアクリル組み立てケース付きで1000円強で買える。ジャック類は勿論、ボリュームのツマミも付いてくる。

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最近は面倒なので全部入りのキットを選ぶことが多いです

 これを買ったのは、うちにいつまでも出番が無い何種かのオペアンプがあって、ちょっと聞き比べをしようかなと思ったのがきっかけ。この手のアンプはお気軽に使えるように単三電池二本とかで動くやつもあるが、大抵の(アナログ)アンプのICはプラマイの両電圧を要する。このキットは12vから18vの適当な電圧をかけると内部で半分に割った後、ICに入る。ICはアンプ二回路入りだけど、ゲイン1前後の、二段でディファレンシャル構成のようだ。

 NE5532Pはデジタルアンプで組まれる回路において、その最終段のアナログ信号出力か、プリアンプによく使われるみたいだ。ヘッドフォンアンプは基本的にはプリアンプとも言えるラインアンプだが、それ自体が音質の変化を伴う。極端な例は真空管式のヘッドフォンアンプだ。最近「入門用」と称する安い真空管アンプが出てきたが、なんだかなーその手のアンプにもNE5532シリーズが併用されていたりする。あれは真空管はただのエフェクターで、そこで歪んだ波形をそのまま大きくするのかな。今度作ってみようか。

 で、これはあくまでも私の感覚だが、このキットのNE5532Pは良く言えば音源に忠実。可もなく不可もない写実的な音に聴こえる。安いスマホが音源なら奥行きの無いのっぺりした音に聴こえる。一応flacなんだけど。

 私は音楽を聴くときは専らヘッドフォンを使用する。コンポなんて高いし、でかいし、それで聴きたい音源も無い。部屋も相当散らかっているので良好な反射も望めない。昔買ったマイクロコンポの、Bose101を縦置きしたくらいの小さいスピーカーも置けないほどだ。まあ、だからこそ、お気軽なんだけどね。