a small solar circuit

うちは団地の中の一軒なので、様々なセールス活動の「本日のターゲット団地」などと見なされて波状攻撃に遭っている。そんな中で今週は太陽電池パネルのセールスがあった。今日の電器屋さんも本当はエコキュートも売りたがったようである。太陽発電システムの費用対効果では今一つ購入へのインパクトに欠けるので、深夜電力を使用したエコキュートとセット売りすることでガス代と電気代の差分を大きく見せるのである。

今回の営業手法は、先に発電見通しによる効果を計算「させてもらい」、そのデータを持って約束した日に(セールスが)話に来る、と言うものである。
調査とは言っても屋根の広さを知るために家屋の縦横、方位を調べるだけである。屋根の角度は見てなかった。それくらいの計算は、京セラのサイトで行ったことがあるが、今なら幾らくらいになるのか興味があるので、計算してもらうことにした。

太陽光パネルはだんだん値段が下がってきているが、売電価格も低くなってきているので、設備投資に値するかどうか、販売店に対してチキンレースを強いる局面に入っている。パネルは、日本のメーカ製をちらつかせているものの、おそらくmade in 中国、コンディショナーのみ国産、三菱電機製あたりを提案してくるものと思われる。それもMade in 中国かも知れないけど。

でも思うのだ。屋根で太陽を受け取るのなら太陽熱温水器の方がきっと効率が良い。しかも太陽電池は冷やす方が発電効率が高いのだから、太陽熱温水器の表面に太陽電池パネルを展開し、その裏で水を流せば電池は水冷で光を受け、熱はその裏の水が吸収する、ってのが良いかも。(下図参照)


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業界も縦割りなのか、雨水利用を含めたプランはあまり見ない。新築なら提案あるのかな。

ビル建設あたりじゃ当然の設計かも知れない。でも各家庭や事業所がこの程度の設備をパックで備えたらCO2は減るだろう。だがしかし、コスト面はどうしてもプラスになる。なぜならじきに売電価格は急落、もしくはなくなるからである。
例の原発事故以来、発電と配電を分社化すると言う議論が盛んになっている。しかしこれは、発電会社は契約家屋への給電能力を保証しなくても良いと言う口実を与えてしまう。そりゃそうである。(特に政府の補助金をもらって)発電設備を備えた一般家庭は「発電所」と見なされるが、そこへ電力の安定供給は義務付けられない。だから分社化で一般私企業になる発電会社も同じ理屈を唱えるのである。(そして配電会社は契約金額を吊り上げる。)実際のところ、一般家庭の電力は「クズ電気」と呼ばれ、他の家庭で使われることは殆どない、あっても電力会社の給電中の効率低下をほんの少し防ぐ程度の効果しかないのが実情である。

私は、上の図に電気自動車への充「放」電システムを備えたライフスタイルに落ち着くのではないかと思っている。昼間自動車を使わない家庭では自動車が家庭用蓄電池となり、夜間の照明あたりを担う。勿論、朝夕の通勤に自動車は使いたい。でもあんな高価な自動車が通勤用に原付や軽自動車ほど売れるとは思えない。職場と家が近い地方では通勤は自転車か歩き、遠距離の都会では電車、となる家庭では昼間の自動車を太陽光専用の蓄電池と見なせば、そこそこ同意する人も居るのではないだろうか。勿論、昼間の発電量に比べればかなりの効率低下を招くが、そうだなー、直流の安全な給電プラグでも普及すればそこそこ使えると思うんだが。
最近出回っている家庭用充電池は、自動車用に比べもっと安いはずである。自動車用が高価格になるのは衝撃があり、充放電が急激なため安全設計にかなり金がかかるためである。(それにしても電気自動車やハイブリッド車の価格は不条理に高く、また政府補助金も不公平に過ぎるのではないか。)

とは言っても、子孫の無い私にはこの家に住んでいる間にペイするか、しか意味はない。引っ越しでエコキュートと太陽電池を移設するつもりはないので。

ついでに、高価な地下資源であるガソリンは「愉しむために」最後の一滴まで豪快に焼き尽くす!ガソリン車なんて、今後金持ちだけの趣味の乗り物になるのだよ。