オークションのすすめ(1)

※書き溜めたものなので長いよ。
 
 以前は楽天やビッダーズも利用していたが、ここにブログを書いているものだから、Yahoo!つながりでヤフオクを多用している。なかなか手に入りにくいモノが全国区の価格で買えるのだから、最も多く利用する通販サイトもヤフーだったりする。(あー、送料無料になってからはアマゾンだなぁ。)既にソフトバンクの手の届かない場所に来てしまったので、プロバイダは他社なんだけど、月々315円だっけ?を払ってここにいる。既に評価が300を超えたので、ちょっと偉そうにヤフオクの事を話そう。
 
 もう始めて何年になるだろうか。オークションは殆どが買い、で売り、は一割くらいかな。売るのは大変なんだけど、個人出品者にしては頑張った方じゃないかな。これまで出品したもので、落札されなかった回数は5回くらい(書籍のみ。自動再出品なし)だろうか。売り手にとって、あの評価システムは偉大な発明だと思うのだ。これ中高生にやらせると勉強になると思う。物を売ると言うことがいかにたいへんか、価格以上に迅速な対応、守るべき信用、売った後の品質保証がいかに大切なことか、身をもって知ることができる。
 
 私がオークションで落札するのは、大抵がジャンクや中古品、地方では手に入らないけど高額でないものだ。以前はコンピュータ関連が多かったけれど、最近はバイクの部品とか、模型関連の小物だったりする。まあ、中古部品市場は地方には無いからね。
 
 これまでいっぱい失敗したなあ、と思うことがあった。目ざとい人はサイトや雑誌でオークションのノウハウを得るのかも知れないが、私の場合はすべて身をもって体験し、学んできた。だからここにはあくまでも個人での参加者として、利用のノウハウを書いておこう。まあ、これはオークション歴がせいぜい一年あたりまでの人向けだろう。
 無論、ここに記載した通りにやってあなたが被るかも知れない損害は、私も含めて誰も補償しないから念のため。

「売る」場合:
 
・終了が休日の夜になること。できれば土曜の夜、22時前後が良い。混雑するんでプロバイダには迷惑なんだけど、見てくれる人数が全然違う。なぜ土曜かと言えば、日曜までに取引を終えるため↓。でも日曜まで入札してもらうと確実に閲覧者数は増える。
 
・落札された夜のうちに第一報を出すこと。私はよほど大金でない限り、基本その週末のうちに発送するようにしている。特にリーマン稼業は週日に発送するのが面倒臭い。一応入金後発送、と指定しておくのだが、実際は入金が確認される前に発送している。
 
・評価するのは迅速に、でも評価されるのは期待しない。中には「評価が遅れた」と悪い評価をつけている変人も見た(当事者じゃないけど)。こんな人はイワユル「神経質な人」なのだ。
 
・ジャンクかそうでないかを明確にし、そうでないものには不具合発生時に即座に返金する連絡をすること。おおよそ一週間の期限を切っても良いみたい。ジャンクにはジャンクなりの捨て値をスタート価格にしよう。他人の視点でゴミに見えるか冷静に考えよう。「動作品だけどジャンク扱いで」って便利な言葉で、一時私も使っていたけど、ああこの人はお金欲しいけど責任取りたくないのね、と見透かされる。フェアじゃない。
 
・金額に期待しないこと。仕入れ元も無い個人出品者が、生活資金をここで稼ぐようになったらおしまいだよ。額が低くても、見てくれる人が多いと嬉しい。例えば私の場合、2009年後半にPen4/3.2GHzのデスクトップPCをスタート価格500円で出した。処分すると金かかるからね。どうせ出すなら落札して欲しいし。
 
・送料込みの価格を遅くても第二報までに出すこと。できれば第一報で相手が自ら送料を算出できるURLなんかを与えよう。
 
・発送や対応が遅れる場合は即座にその旨連絡する。常識。
 
・発送終了時点で相手に評価を送る。少々時間がかかっても、継続的に連絡が取れて滞り無く取引が終われば基本的に「非常に良い」とする。
 
・「稀少品」などと言って馬鹿げた価格をふっかけない。何の根拠もないのは見え見えだし、皆にあさましさを笑われるぜ。買い手から見た場合、希少品とはボロいか古くて不法に値段の高いもの、と同意である。
 
・タイトルは適切なキーワードを含むよう考える。カテゴリの階層に含まれる文字は入れなくて良いだろう。
 
・不用品を売ること。そうである以上、実害が無いから。
 
・梱包は、ビニール(雨の日の防水のため)とクッション材で行う。基本。プチプチなんかはこの両方を兼ねるから貴重だ。基板などの電子製品は静電袋に包んでから。わざわざ買わなくても売買を重ねると自然に入手できるもの。但し、確実に部屋は散らかるけど。

・自分を「神経質な人」と呼んで欲しくなければ、あまり自分のオール「非常に良い」評価に固執しないこと。何か手落ちがあって悪い評価をくだされたとしても、どうせネット内の話だ。自分に落ち度が無ければそのことを評価欄に書けば良い。悪かったら悪かったと返答するのが「非常に良い」。
 
・報復で悪評価を付けるのはやめよう。ま、商売人から購入して悪評価を付けると、落札側に何の落ち度がなくても非常に悪い、と報復評価される。これは脅迫行為である。その店/人の格がよくわかる。事実を表記して、気にするな。店舗としてモノを売っている「つもり」の人にとっては「非常に悪い」は忌むべき汚点だが、ネットの世界じゃすべて平等だ。
 
・評価を辞退することは身のためにならない。この理由は下の「買う」場合に記載する。
 
・入札があったこと=その品は必ず発送される。つまりその時点で梱包しよう。つか、出品時点で梱包サイズを記入するから、写真撮ったら普通は即梱包。宅配便とかゆうパックのラベルは予め何枚か貰っておこう。無論記入するのは発送方法が決定した後。発送方法を予め決めるのも良いけど、買う人によってモノの価値が違うから、梱包度合いの期待値が違う。私の場合、出品時は「ご相談」とし、落札者への最初の連絡で代表的な幾つかの発送方法の選択肢を示している。
 
・落札後の連絡について、そのテンプレートを作成しておく。これは上記の発送方法案も含め、何回か続けると普通そうなる。文章は殆ど固定で、金額と送料、重量、送付方法のバラエティあたりだけが変更箇所になる。住所や振込先をその都度書いていくのはつらい。でも物によって使える送付手段が変わるし、時々送料の額や、案内URLが変わるから気をつけて。
 
・本、CD、DVDなどいわゆるソフトウェアの値段は基本的に無いと思おう。私が売ったソフトウェアで最も高い値段が付いたのは旧Macintosh用の白黒ゲーム"Life & Death"(英語版、媒体は2DDフロッピー1枚)だった。四千円台だったかな。箱、マニュアル、アメニティ(海外製のソフトウェアにはよくあるおまけ)全て付いた状態で、明らかにプレミア価格だが、無論購入価格より安い。プレミアなんて狙うのはあさはか。こいつの出品開始価格って数百円だったような…。DVDで最高額だったのは千円ちょっとのリージョン1のSF映画で(ポルノじゃないよ。念押したからね)、映画の内容よりも、その媒体の珍しさ…「両面ディスク」からだった。因みに古本は、売れないモノは50円でも売れなかった。
 
・動作していたのに先方から「動かない」などと言われたら、即返金すること。それが嘘と思ってもそうしよう。納得いかなければ返品してもらい、チェックする。この時、「悪い人」は同じ製品の故障品を送ってくることもあると聞く。それを防ごうと思うなら出品物のシリアル番号や傷の状態などを控えておく。
 私の場合、大抵が不用品なので、そんな場合は返金して先様で処分してもらっている。購入者にとって故障品には本当にがっかりするものだ。オークションに限らず通販は購入する手間がかかる分、そのがっかり感が増大する。せめて故障品でも、あげてしまえば納得してくれる方「も」居る。こちらは不用品の処分に頭を抱えることもない。
 
「買う」場合→文字数制限で次へ。