ピストの話、ロードレーサーの話

 自転車の話。

 私の古い書き込みに中古自転車のフレームを購入したことが記してある。それからはや幾星霜、何とか一応組み上がった。考えてみれば当方初のロードレーサー。どうしてこんなに時間がかかったかと言うと「必要なかったから」。
 
イメージ 1
サドルにはジェルカバー付けてます。バーテープは既に色あせ…
 
 フレームが前世紀の遺物だし、私のサイズにあつらえたわけでもないので、とりあえず安く仕上げることに徹した。けれど、全バラ後、ゴム・ワイヤー類の総取替え、スポーク張り替え、サドル、チェーン、クランク、リアハブ、ハンドル、ディレイラーレバーの交換などなどで、部品代だけで五、六万円くらい(笑)かかった。真面目に仕上がり期間と労力を考えればフルオーダーの方が経済的でかつ品質も高いものになっただろうけど、廃物利用がコンセプトだし、まあいいかと思う。
 
イメージ 2 仕様は丹下クロモリダブルバテッド、イタリアンカットラグにマビックリム。メカは元々シマノ600と言う、前世紀では上から二つ目のグレードだったんだけど、4いかんせん当時の素材が悪かった。もろいアルミでクランクを抜く際にねじ山がごっそり飛んで、やむなくグラインダーでカット。代替品は現存の最も安いグレード(?)のシマノ105。クランクの他にリアハブも同じ。それでもブレーキ、ディレイラー本体はシマノ600中古流用。オークションでやはりシマノ600のエアロペダル(未使用品)を落としてトークリップ仕様。多分脚力のある人が乗るとぐにゃぐにゃだろう。
 かなり初期のシマノSoraデュアルコントロールレバーで2x8変速。フリーだけデュラエースと言うまさに寄せ集めの産物。しばらく室内でローラー用に使ってみるかと。
 ただ、組んでみて各部の動きが渋い。降ろしたてのチェーンも今一だし、フリーハブもなんだか重い。注油しながら乗っていけばこなれるものだろうか。

 世の中では自転車の交通法規の適用が本格化した話題で、特にピスト車の取締りが多いと聞く。これを奇異に思うのは私だけだろうか。確かにピスト車にはリアのブレーキメカは付いていないが、ブレーキ機能はある。ハブがフリーじゃないのでペダルを逆転させれば良いって奴。使用するにはある程度の熟練が必要だが、もしこの方式が悪いのなら、ママチャリやビーチサイクルに付いていた逆ペダルブレーキ(コースターブレーキ)も取締りの対象としなければアンフェアだろう。たまにシングルスピードのフリーハブ付きをピストと勘違いして売り買いしている人が居る。そりゃブレーキ要るだろう。
 個人的にはシングルスピードの自転車って嫌いじゃない。最も美しく軽い自転車だと思う。なーに、坂が上れなかったら押せばいいのだよ。
 私の通勤路でも、時々パトカーが走っていて、先日も右側通行で止められてる少年がいた。ただ、田舎道には迷う所が多い。殆ど利用されていない歩道で、幅も広く、車道はかえって危険だと思われるのに自転車通行可の標識が無い。このような道路は幾らでもあるが、今回の法令適用に先んじてそれらの歩道の見直しがなされた気配はない。
 逆に自動車の立場から見れば、特に小学生の自転車が車道を走るのは本当にやめて欲しい。彼らはマナーレスだ。
 で、振り返って私の自転車。ロードなのでちゃんと前後ブレーキ付いてるし、後部赤色反射板、前照用マグライト台座あります。自転車事故をカバーする対人対物保険にも入ってます。うーん、自作だから安全マーク無いし、防犯登録も断られたんだけどね。