ありがとうのココロを

 東北関東大震災で被災している方々、簡単に言うつもりはないのだけれど「頑張ってください」。
 
 私は関東に住んでいた頃、いずれここで地震か富士山の噴火を受けるだろうと思っていたが、約三年のすれ違いで被災もせず、また殆どの親類縁者に被害は無い。
 日々の報道で、何だか申し訳ない気持ちになっていて、被災しなかった国民として何ができるだろうとずっと考えている。今、私は出張で瀬戸内の穏やかな海の傍にいて、何も無かったかのように仕事を続けている。
 
 さっき一つ思いついたことがある。今苦しい立場にいる方々に代わって、世界から来て頂いている支援国に感謝の意を示そう。
 
 テレビは国内の被災状況を大きく取り上げているけれども、私はずっとワールドニュースを観ていた。最初は「津波の脅威」と言った口調で興味深い映像として放送されているものが多かったが、その論調も次第に変わり、本当にたくさんの国々から支援の声が上がっている。ニュージーランドなんてまだ自国の回復もすまない内に、日本まで支援を送ってくれたりしている。
 現時点で100近い国家から支援の手が差し伸べられていることを私はずっと覚えていよう。多少ごたごたのある近隣国の支援こそ、ありがたく頂戴しよう。もちろん米国の「友達作戦」も。いや、国家の名前を挙げてしまうとここに載らなかった国々の支援を無視してしまうことになるかも知れないからこれ以上は止めておくけど、一日本国民として将来必ず恩に報いようと考えている。
 私はずっと観ている。どんな国の方々が、どんな支援をしてくれたのか。
 もちろん、支援の無かった国々を今後差別するようなことは無い。「恩」というものの本質は自らの中に生じる感情であって、それを返す相手は限定的でなくても良いのだ。しかし、今この極東の島国は、あらゆる意味で「全世界」から支援されている。それは国家的な「幸せ」と呼べるものではないか。
 
 一人の日本国民がそう言う考え方に切り換わっただけなのかもしれないけれど、これをここに記すことで、少しでも賛同してくれる日本人が増えてくれれば、と思う次第です。
 
 世界の皆さん、どうもありがとう。