時々のCM話

 先週末に下痢嘔吐症で苦しんだので、何となくこの週末は家でネットやテレビを観ながら過ごした。ちょっと前にテレビを買い換えて、録画環境が飛躍的に良くなったのでニュース以外はほとんど録画でみているが、それでもCMの蔓延するテレビ局業界である。かの国営放送だって地上波見ている連中から金巻き上げて、衛星番組につぎ込んでいるからね。NHKの番宣は最も目障りで不快な代物だよ。

いやいや、脱線した。まあ、ここは民放に限って、以前もテレビCMの話はしたが、今回も暇潰しにやってみよう。

(1)子供に金の話をさせるな

古くは保険会社のアフラック、今はJAバンクだが、子供を使って金の使い道を誘導するコマーシャルメッセージには全く共感することはできないし、その企業イメージを落とし込んでいると思う。
昔の人なら誰もがもっていた、子供が金の話をするな、子供に金の心配をさせるな、と言う良識は今でも良識であると思っている。
子供のあどけなさを利用したつもりか知らないが、どうして堂々と金を稼いでいる我々の世代に直接的なメッセージを出せないのだろうか。こんなCMを出している/作っている会社の歪んだいやらしさを感じる。子供の未来のために、と直接言われる方がよっぽど誠意は伝わるだろう。

お金でなくても子供に与えたくない商品のCMに子供が出演するのもハラハラする。例えば嗜好品、自動車、薬。
でもAGFのインスタントコーヒー、BlendyのCMはちょっと違う。これを注意深く見ているとわかるが、出演する子役にコーヒーを飲ませるシーンは一切無い。毒のない主演女優の良さにも助けられているが、新しいCMが放送されるごとにそれを確認して、よしよし、この会社はわかっているな、と安心する。ギリギリではあるが、逆にこれは良い企業イメージを感じる。


(2)脅迫商法
これは特に健康食品系のCMに多い。サプリ、薬、健康器具。米国から二年遅れで直輸入される二時間通販洗脳番組などで売ってる奴だ。
「ちょっとそこのあなた、日常生活で〇〇の症状を覚えたことはありませんか、それはひょっとすると××のせいかも知れません、そんなあなたに△△の□□!」って奴。
実はテレビよりラジオでこれをやられると、もっと脅迫の度合いが膨らむ。声だけなので、脅迫そのものなのだ。
あまりに多いので一々名前は挙げないが、十把一絡げで、「興味無い」。カテゴリ的には青汁、ヒアルロン酸、ダイエット食品、ビタミン剤、セサミン、薬品、運動器機、受動運動機器、カツラに育毛商品、化粧品に美容器具、歯磨き。
ファンケルの「♪いっぱい食べる君が好き~」って音楽の、何て呼ぶのだろう(カロリー摂取抑制剤?)サプリのCMはいいね。


(3)いったいいつの話をしてるんだ比較広告
白物家電につきものの、電気代。最近ならCO2排出量。トイレの節水量なんかもね。わかりやすさのため、と言う言い訳で〇〇分の一、とか言ってるが、購入層が生まれる前の統計などと比較されてる場合もある。最悪だった頃と比較してるんじゃ、いつまで経っても「より」優れた商品は開発できないよ。


(4)やっぱり時間帯考えてほしい
未だにどうコメントしてよいものか悩んでしまうのが女性向け生理用品である。商品は、もちろん真面目に開発されているし、そのCMは必要なものだと理解できるが、うーん、私も含め?思春期の少年には赤面してしまう類のものだ。時間帯を遅くするとかできないかなあ。


(5)勝手にチンピラやくざの覇権争い
地方に蔓延るパチンコ屋のCMをみてそう思う。実際のところは地方のテレビ局の良いお客さんなんだろうけど。何だか「毎月〇のつく日は××デー」とか、「毎週△△日は□□デー」とか勝手にどんパチやってるように見える。雇われ体育系店長がバリバリ働かされているさまが目に浮かぶ。まあ、今どき店長が気合いで売上のノルマ抱えて働くのは家電に始まり自動車用品、古本屋までもお馴染みの光景だが、特にパチンコ屋のCM合戦はアナウンサーの品がない。エコーかかってペラペラ感が否めない。
お年寄りが財布を空にしてため息をついている様子を想像すると心が痛い。こういう商売に埋没している街も哀しいね。


(6)お高く止まる小金持ち狙い
まあ、高級車や高級ブランド品のCMかな。あれはブランドイメージの広告だとわかっているけれど…どうでもいいや。とにかくその商品について買ってみるか、と言う気は起きないよ。


(7)嘘つき広告
宝くじ。三億円、当たらないじゃん。CMに費やす金があるなら当たりを増やせ。西田の嘘つき!宝くじに費やした金が、脳天気なこいつらの懐に入るかと思うと頭にくるぜ。三億円の当落の比に応じて「当たります」と「外れます」って広告流せよ。


…今はこんなところかな。