なにもしないをした

 毎年書いているかも知れませんが、帰省しないで済む夏休みは楽です。
 帰る郷(さと)が無い方は海外旅行!なんて優雅な過ごし方があるのでしょうが、我々田舎モノは盆正月に帰るために仕事をしているのです。
 もうUターンして三年。今振り返ってみれば、あの頃はのんびりすることを急いでいたような気がします。渋滞や電車の混雑の心配をしなくて済むのはホント有難い。
 
 盆にはまずお寺(うちは墓がなくて納骨堂)に参り、近いけど離れて済んでいる姪と甥に参り(相手をするのに)、そして自分の時間を持ちます。今回は通俗小説の読書で過ごしました。
 
 昨日は精霊流し。長崎市から結構離れたこの地でも、(あのような派手さはないけど)それをやります。もっとも、今では消防法の関係や、ゴミの散乱を防ぐために、一箇所に祭壇(って呼んでいいのか、あれは)を作ってみんなコモを持ち寄る、って形態です。私の家はその対岸の丘の上なので鐘とか爆竹の音でそれを知り、慌てて実家に電話するともう「送った」。昨日今日と7時過ぎまで外の明かりで本を読み、時々山の上の紅い雲を眺めるのは結構贅沢な休みなのです。
 
 今回のお休みはバイクも自転車もいじらず、車で数分の実家とか、買い物に行っただけ。(しなければならなかった)プログラムも作らず、模型も動かさず(箱から出したモノは多数…)。自分の影さえあまり動かなかった。
 
 でもね、地方に居ると、海外の会社にちょっとだけ就職したいなぁ、なんて思うのです。まあ、私の場合は海外=米国、なんですけどね。
 たった一年間いたカリフォルニアが忘れられない。あの土地、即ちシリコンバレーはサンフランシスコにはすこぶる近いけど、ちょっと南に走れば木々に囲まれた自然の中に住めるのです。そこでの同輩(今の私の年齢くらいの人々)は優雅にネット経由で仕事をしてました。今頃の彼の地には、あの悲しくなるような青空(行けば意味がわかります)が広がっているでしょう。私のPCにはその場所の天気と気温が表示されています。
 
 もうちょっと背伸びしてみたいな。…まあ、こんなことを思うのも今だからでしょうけど。