OS遊び再び

先日DELLから、今Ubuntuで使用しているミニノートの年間サポート期限が切れました、との葉書が届いた。サポート契約は一年だったはずだが、気がつけば二年近く、このLINUXを日常的に使ってきたことになる。
リビングのコタツ(苦笑)の上に乗っているせいか、意識しなくてもこのPCを弄っている時間が多い。MS以外のかつてのOSディベロッパーの製品は軒並みLINUXをサポートしているし、また、大学などで開発されるレアなソフトウェアもLINUXベースのものが多い。仕事でもユーティリティ結果的に見ればLINUXに費やしている時間は大きいのだけれど、使っている最中に手がかかる、とは思わない。

今、遊んでいるのはUSBメモリから起動するOSのインストールである。なんやかんや言っても最終的に当てにするのはWindows7の入ったワークステーションなんだけど、ネットのブラウジング、メール読み書き、ショッピング程度ならラップトップのLINUXで十分である。
この二週間ほど、USBメモリで持ち歩けて、自分のアカウントが無いWindowsパソコンではUSBメモリから直接起動、アカウントがあればWindowsにインストールしたVMから起動できるものを目指してみた。その理由は、私もネットの中では複数の人格をもつようになって、その各自が同じPCを使い分けるのが、なかなか難しくなって来たためである。
これまでのところ、Windows上のVirtualBoxと組み合せて、目標のブータブルUSBメモリを作るのが最も簡単なようだ。Windows on USBメモリも作ったのだけれど、マシンが変わったときに起動できなくなる場合が多いのと、何より起動が遅いので、ポータブルには向かない。Windows PEなんてのも試して、それなりに軽いものもできたんだけど、使うアプリケーションが限られるのも難点だ。使えないアプリがあるのならWindowsの意味が無い。
USBメモリはアクセス速度がHDDより遅い。OS起動に時間がかかるし、大きなアプリケーションももっさいり動く。だからこそ軽いLINUXに向いている(と、言っても私が使っているのは最重量級のLINUXなんだが)。
VMの良い点は、汎用性の高いWindowsと、スレーブ状態で使うLINUXを同時に使えること。それから仮想化したハードウェアが普遍的な構成に出きるので、USBメモリに変なドライバを入れ込んで起動できなくなってしまうと言うリスクを抑えることができる。(そう、LINUXでも下手に新しいプロセッサのマシンでコンパイルを伴うアップデートを行うと、旧いマシンで動かなくなる可能性は常にある。)
WindowsとLINUXで同じ作業はしない。両者を常時手動でシンクロさせておくのは手間もかかるし、リソースも無駄だ(バックアップと言う観点でも、共有できるデータが中途半端だ)。だからLINUXとWindowsで使うIDは別個のものになる。しかし、複数のWindowsもしくは複数のLINUXを管理するのは、正直言ってしんどい。自分がパソコンで何をやりたいのかわからなくなるほど、管理の手間が増える。まあ、メールは、最終的に全てをWindows7に保存するとして、サーバ上のメールを消さない指定にしてLINUXからそのIDのメールはやりとりしている。こうすれば万一LINUXが倒れてもメールはいつでも復元できる。…が、どちらかと言えばWindowsの方が不安定なんだよね。
ストックしておくべき情報やプログラムはNASに蓄積する。まあ、でもその分類は本当に決まらない。試行錯誤ばかりだ。

LINUXのディストリビューションは何もUbuntuだけじゃない。もし学術的な歴史のあるプログラムを動かそうと思ったらRedHatだし、業務で使おうと思ったらSuseもありだし、ネットワークサーバ系ならOpenSolaris(LINUXではないけど)も良い選択だ。ただ、日常的に使用するとなればUbuntuかFedoraが群を抜いていると思う。そのファイル管理のスマートさはMS系OSの比ではない。これらを改良し続けるコミュニティには本当に頭が下がる。

さて、私は現在UbuntuとWindows7を日常的に使用しているが、今回のお遊びで最終的にできあがったUSBメモリは機能特化型。どんな機能かは話すつもりは無い。以前はメールやブラウジングができるものを作ったが、それは今や時代遅れだ。ネットにつながるならWEB上のメールを使えば済む。

今回ようやく、私もLINUXコミュニティに参加することに決めた。まずはnewbieから教えを乞いながら、役に立つ情報を徐々に増やしていこう。どのディストリかは言わないけれど、いつかどこかのforumで会いましょう。