帆船フェスタ

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 04/26/2009 (ちょっと古い)

 去る4/23、待ち遠しかったUbuntuのマイナーアップグレード版Jaunty Jackalope(綴り正しいかな)が正式リリースされた。それからもう10回くらいあーでもない、こーでもないとインストールとフォーマットを繰り返し、ようやく、定常的に使おうとする環境に仕上がった。全くTime Wastingなシロモノだが、昔のLINUXに比べれば涙が出るほど楽である。

 さて、今回の話題はUbuntuではない。
 先日も行った長崎県であるが、昨日再びその港を訪れ、「帆船祭り」なるものを観てきた。なんでも七隻の帆船が国内外から終結、とのことで優雅なロシア船やいかにも観光用遊覧船、と言った変な形の船まであったが、目玉は海王丸である。
 私は特に船に興味があるわけではないが、昔帆船模型(プラモデルだけど)を作ったこともあって実物を見てみたかったのである。
 長崎市街に入ると最初からロシア人の若い水兵さんと言った幅広の帽子を被ったグループが目についていた。帆船がつけられた岸壁は、水辺の森公園と言う場所だったらしい。出島の先だ。まあ、横浜で言えば山下公園をもっと寂しくして、かつ長くしたような(苦笑)所である。
 しかし、昼を過ぎると大層人が増えた。駐車場も満杯。そう午後一時から海王丸で帆を張るドリルがあったのだ。それを真っ正面で観てきた。

 すごいなぁ、と思った。海王丸のドリルは古式とでも言うか、オール人力で帆を張り、畳む。滑車とロープが幾重にも飛び交うが、どれとして意味のないものはなく、必ず人の手に触れられるようだ。帆を張り終えるまで約一時間。50mものマストに縄ばしごで登っての作業だ。何と言うか、自然の大きさを何とかものにしようとあがいた人間の知恵がここにある。でも知恵だけじゃダメで、精一杯働いて抑えこみ、勝った場合には目的の航海ができる…まあ、今時の大型帆船にはすべてエンジンが据え付けられているし、帆を張る必要があるのはもっと小さい船に限られるのだが、一度得た自然への対抗方法を後世に残す、と言う意味でもあるのだろう。(ああ、無論実習船であるから、チームワークとか仕事のきつさを体験するってのが直截の目的だよ。)

 ドリルを見た後、別の岸壁にあるロシア船などを見て回った。搭乗口に案内の船員さんが居て愛想を振りまいていたので、出るときは素直に「ありがとう」と言っておいた。わざわざこの国の西の外れまで来てくれたのだ。
 ロシア船は美しかったが、帆船としての機能は現役とは言えないようだ。無論風力だけでも航行可能だろうが、帆を左右に張る位置が船幅に限られてしまうようだ。海王丸は短いながらも左右にビームを張り出して帆の開きを拡張している。

 まあでも、普段見ないものはおもしろい。(本物の)帆船模型を作る人が、ロープの結び方を見に行く、ってのも頷ける。

 被写体がデカすぎてうまい写真は撮れなかったけど、一応カメラ持っていったので。