ラヂオな時間

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013109 ラヂオな時間

 年末年始の長期の出張が明けた。自分の家はやはり良い。帰っていくところがあることはなんて幸せなことだろう。
 その長期の出張明けで溜まっていたストレスを発散してしまったのが今回の出費、ラヂオの購入である。
 久しぶりにラヂオを買った。送料込み一万五千円弱の「ちゃんと」した中国製ラヂオだ。こんな高価なラヂオを買ったのはもうずっと昔(十年以上昔なのは間違いない)にソニー製ICF-SW30を買ったとき以来である。その時は確か二万円くらい払った気がする。今でも持っているけど、うーん、全てをボタンで操作するってのが使いにくかったんだ。いや、当時は液晶がついてPLLシンセサイザーで選曲して…てのが良かったんだけど、操作性の悪さは機動性も悪化させてしまった。
 今回のモノは中国DEGEN社DE1103DRM版と言う短波ラヂオ。はい、ちゃんとスペック調べて買いました。まあ、DRMってのがどれほどのモノかは知らないけど、数年前に世に出ているモデルをそのまま買うってのもつまらないと思ったので五千円ほど上乗せして新製品を選択した。多分、並行輸入すれば三割方は下がるだろうけど、まあ、お店の計らいでACアダプタや説明書、保証?なんてのも付いているから、それにお金を払っても良いと思ったんだ。

…ああ、そうか。思い出した。五年ほど前にアマチュア無線機を買った。あれが一番高かったな。ハンディ機、秋葉で五万円ちょっと払った。そう、そいつでもラヂオは聴ける。

 ま、そんなスペックよりもポータブルラヂオってのが好きだ。
 昔は「トランジスタラヂオ」ってのが響きが良いなーっと思っていた。AMのガリガリする音もOK。本当に集中が必要なときは無音状態にするのだけれど、リラックスしたいとき、一人でちょっと落ち込んでいるときにあのライブ感がよい。音楽をライブでやる番組は少ないが、それでも何かを訴えようとするDJ(って言うのかな、今も)は一所懸命だし、妙にローカルな話題も変な企画モノよりはマシかと。そうそう、私が今住んでいる所はFEN(あーっと、今はAFNになったらしい)が入る。彼の地の人に言わせれば全米で最悪の放送局らしいが。
ちょっと(二十年ほど)前は、赤いSONYのトランジスタラヂオを愛用していた。バリコンの微妙なタッチでいらいらした覚えがあるが。
 今持っているのは短波ラヂオだけだけど、短波はあまり聴かない。気まぐれな電離層に付き合うのも本当に暇なときは良いが、アンテナもってうろうろするのもなー。日本の短波は弱いし、株と競馬ってのも興味ない。他に理解できる言語が英語しかないのでBBCが中心。アフリカの民俗音楽、なんてのも良いが、滅多に入らない。それでも、その可能性には探る価値があると思う。
 今はインターネットラジオでしょ、と言いたいのもヤマヤマ(って適当な日本語だなー)だけど、これまで探した局は選曲するたびに頭から何回も繰り返して…やめた。

 そんなこんなでこの文章をいじりまわしている間にICF-SW30もセットアップできてしまい、比較してみることにした。いずれもメーカー推奨のバッテリ構成、即ちSONYはアルカリ単三電池3本、DEGENは付属のNiMH4本で動かしてみる。アンテナは内蔵のロッドアンテナのみ。
 うーん、巷ではICF-SW30の更に上位機種並み、と言っているのだけど、受信感度、音質共にSONYの勝ちに見える。贔屓目に見ても操作性の悪さ以外はSONYに落ち度は見られない。あ、いや、DE1103の音量調節はNo Goodだな。DEGENもDRMを使えば少々マシになりそうだが、解像度云々以前に飛び込んで来る局の数が違う。また、スピーカーの音も断然違う。ポータブル機で音質を問うのは酷な話かも知れない。しかしDEGENの方がチューニングし易いし、使ってナンボのプラスチック筐体のひずみ具合だから出動機会はDEGENの方が増えそうだ。でもウリのDRMは…使いそうにない。Air Checkは趣味じゃない。短波を聴くときは、単純に国外では何が問題になっているか、どんな生活をしているのか、まあ、「二万キロの孤独」を感じているわけなんだ。