湯気の話

20081031 湯気の話
 今回はこともあろうに「湯気」の話である。それも温泉や火山の話ではない。我が家の風呂の話だ。ついにここまでネタが尽きたか、てなわけでもない。
 先月、大枚はたいて(はたいた=引き落とされたのは昨日だが)エコキュートなるものを購入した。実に私のRS50の倍近くする。シミュレーション上では約10年で元が取れるはずだったが、本日の新聞にはほぼ全ての電力会社が過去最大の値上げ…。
 いや、脱線。「エコキュート」ってのはどこかの商標だと思っていたのだが、興味を持って探してみるとどのメーカーもその名称を使っている。はてさて…いや、これも脱線。湯気の話だった。
 ヒートポンプ、OK(機構的な興味)。省エネ、NG(だって電気は環境負荷高そう)。省燃費、OK(未検証だが)。てな経緯で購入。本当は太陽熱温水器がよかったんだけどね。なんだか最近高機能になって設備費変わらないらしいし、電気も結構使うとか。まあ、高級品だわね。
 で、湯気である。
 ヒートポンプでは200Vラインの夜間電力を使って貯水タンクに約90度のお湯を沸かす。沸騰しないのはヒートポンプの限界かしら。まあ、90度、って温度が殺菌処理に有効、と言うことならOKな仕様である。しかし、風呂を沸かしてみると;
(1)湯面に薄いオイルと思われる膜ができた。最低である。何かのグリスなんぞが混じったのか。しかし、これは使うたびに薄くなるシロモノ。普通の人々ならここでクレーム、と言うところかも知らんが、そこは第二次産業従事者、わきまえております。
(2)その影響か、あるいは90度のお湯を薄めて温度を下げて風呂に入れるからなのか、お湯張りが終わっても風呂場に湯気がたたない。
 この(2)が問題である。風呂は心の洗濯場である。湯気がなくては風呂じゃない。バスタブの給湯口から触れないほどのお湯が出て、風呂場全体に湯気が渡って…てのがこれまでの我が家のガス風呂だった。最初は「湯気ぐらい」と思っていたが、約一か月を迎える今でも気になる。
 なに、一人入った後に風呂場に入ればそこそこ湯気はあるのだが。それからもう一つ。エコキュートの難点。ちょっと冷めてきても追い炊きには躊躇する。何せ追い炊きは電気で行うのだ。しかも急速モードもある。これらはエコじゃない匂いがぷんぷんして近づけない。まあ、オール電化の家じゃ普通なんだろうし、マンションなんかも容易にガスだ電気だとかは切り替えられないから、騒いでるのは私だけか。
 でも、湯気は欲しいのだ。90度のお湯をそのまま出して、水の栓と適当に混ぜて出す、風呂屋方式でもいいんだがなぁ。
 一点、ま、これは今のガス風呂ならある機能かも知れないが、気に入った点がある。それはお湯張り自動指定すると「お風呂の栓は閉めましたか」ってアナウンスが流れることだ。うちの奥さんは数回これをやっていて、ガスばんばん焚いて、湯は流れていた…ってのを数時間やってたことがある。

 関東にいたころは箱根や富士山麓の温泉に一時間くらいで到着してた。こっちでもさがさなくっちゃ。バイクもあるし。