みんなで赤信号を渡るまで

電力会社の10の存続法

 原発でいろいろ突かれている電力会社の味方になってみる。
(1) 発送電分離になったから、自分が発電できる量だけ供給すればいいよね。だって適当に太陽電池パネル広げて発電してます、って言って金をたかる奴よりマシでしょ。原発以外の手段で発電した分は職員優先ですよ、当然。
(2) 同じ理由で、業者は勿論、一般家庭のクズ電気なんか買い取りやめていいよね。
(3) 原発止めたければ金払ってね。お金無いんで、技術料として払ってくれれば止めてやるよ。
(4) 原発前提の地域への先行還元金相当の損害賠償は申し出ますよ。
(5) 無論職員○○%カット、出入りの業者は更に縮小。
(6) 使える燃料は、海外に転売します。高く買ってくれるなら北朝鮮でもOk!
(7) もちろん夜間電力の特別料金なんてやめます。○○時から○○の間だけ発電機まわします。
(8) 水力発電などは一部公務員や議員を使って建設をしたこともあるからその分は技術料もらってメンテしてもいいよ。
(9) 電力不足の場合は断りなく遮断されることがあります。このとき発生する送電網の損壊は送電会社が責任持つだろうし、機械のフェールセーフはその事業者の責任でしょ。
(10) ちょいとばかりそこにある発光ダイオードのハンドライトを手回し発電してみれば、たった一個でも光量を維持するのがどれだけ大変かわかりますよ。ケータイの充電するのってもっとたいへんだよ。だから1kWhで1万円ってとっても安いでしょう?

 元々原発の現場経験を経ることが電力会社のエリートコースだそうだが、特に原発事故以来その傾向が高まっている模様。逆に世間を慮ってへこたれた社員は左遷の憂き目とか。ま、上記のことやったらその会社の存在意義が問われそうだが、ほんのわずかでも給電していれば社会貢献してることになるんだよね。

 前にも書いたけど、今は猿がちっちゃな太陽を与えられてこわごわ手を出しているところ。私自身はやけどしなければ火は使えるようにならないと思っているし、火を使えるようになりたいと思う。
 でも火が使えるようになることが本当に良い事なのかは話は別だ。

 行きつくところ、果たして科学は人を幸福にするか、と言う問いにたどり着く。
 その問いにたどり着けるのは科学を使った人類のみであり、そしてその問いには答えが出ない。ただ、確かなことは人は科学を使う、と言うことだ。であれば逃げるという選択は人類には無い。たとえそれがいつか破滅につながるとしても、だ。

 だから、頑張れ、科学者!