1500円の使い道

Yahoo!ショッピングの憂鬱

 ここのブログをやってる人ならかなりの確率でこのところヤフープレミアム会員向けに1500円のショッピングクーポンがばらまかれたことを知っているだろう。

 私も下心を出して同チケットを入手し、店子であるローソンHMVエンタテイメントである本を購入し、しっかりそのクーポンと、幾ばくかのTポイントを使って支払いボタンを押したのだが、帰ってきた確認メールにはクーポンはおろか、Tポイントすら使われた形跡もなく、問い合わせたところ弊社ではクーポンの使用はできません、と冷淡なメールが返ってきた。そして本はそのメールより先に出荷され、私のクレジットカードに全額課金される。案の定、このクーポンも「ポイント」なる基盤のはっきりしない仮想通貨のなれの果てである。そしてそれが決してリアル通貨と同じ価値ではない、と言う好例である。(でなければ拒否する業者が許されるものか。)

 この手のポイントが本などのソフトウェアに適用されることは少ない、と知っていたので、まあ、そんなこともあるだろうと思うが、しかしこれはやはりヤフー側のシステム運用上の問題ではないだろうか。
 昔危惧されていた通信販売の危険性が、こうして再現されている。
 泣き寝入りは嫌なので一通りクレームを出した。「クレーマー」なる言葉はマイナスイメージにとられるようになったが、私は何も悪いことはしていないのでそう呼ばれても気にしない。

 まあ、Yahoo!で本以外に価値あるものはあまり売っていないので、気を取り直して何が買えるかなー、としばらく店舗を見て回るが、どれも高いのである。1500円以内で買おうとは思っていないが、私が良く使うA社とかB社とかに比べるとはるかに品ぞろえが薄く、そして高い。みな、このクーポンの価値を下げようとしていると言わんばかりの価格で、おそらくこの時期は客が減るから大盤振る舞いのクーポン祭りなのだろう。

 今更の感もあるが、ヤフーショッピングサイトの価格表示には以前から問題がある。(だからこれまで利用しなかった)
 例えば商品タイトルに「送料無料」の表示があるにもかかわらず、案内ページではしっかり課金しようとする。問い合わせは直接店子に行くだけなので「Yahoo!のシステム上…」などと言葉を濁されて買い手を黙らせようとするのである。誰も「顧客」の意味すら知らない。ただやみくもにあるがままのシステムを受け入れ、そこに明らかに詐欺と呼ばれる罪に抵触するしているのを知っているにも関わらず、誰もそれを指摘し、改善しようとしない。これは通信販売と言う店舗を経営する能力が無い、と言うことである。

…とここらでほざいても、出店者や通販システム運用会社には何の痛みも無い。つまり対面販売ではないことを良い事に売り手側の好き勝手をしている、と言うわけだ。

 この1500円のクーポンを使おうとするとますます不快になっていく。中国サイトで購入する以上に気疲れする。
通販ならやはりアマゾンが最も安心する。


―これは個人的な体験から得た勝手な思い入れです。ここに書いてあることがあなたにとっても同じこととは限りません。