震災の報道が鬱過ぎる

 何となーく、最近思う。
 連日の、震災報道が苦痛になってきた。
 その報道は、必要なことだと思う。僕らは、誰かが今も同じ月光の下で涙を流していることに思いを馳せているし、それを忘れてはならないことも「知って」いる。
 
 でも、そんな思いとは別に、上を向こうとする気持ちを抑えてしまう自分がいる。
 
 私の嫌いなNHKなんざ、ネタが尽きないものだからニュースにドキュメント、解説やら英会話教材、再現映像をそれこそ際限なく繰り返している。本質的に同じことを繰り返し言ってるだけなのに、どうして料金は下がらないのだろうか。まあ、誰だか知らないお笑いタレント?が馬鹿話しする機会が減ったのは良いことだが。
 それからF県から避難して来られた方々が「どうせ人事でしょ」的な発言されるのを聞くのは本当につらい。これでは増税に耐えようとするモチベーションも萎えてしまう。
 
 でもオトナはまだいい。多少なりともセルフコントロールできるから。
 
 本当に気をつけてやらなければならないのは子供たちだ。彼らが日本って暗くてじめっとしてなんだかつらい国、と思い始めたら永い不幸な時代になる。彼らは情報に対する堰が無い。そして報道機関には枷が無い。だからその量を加減してやるのはオトナの役目だよ。
 
 
 ああ、でも、ホントおてんと様にはかなわないねえ。そのダイナミックレンジの前にはヒトの想像なんてそよ風みたいなものだ。