日本人(に限った話ではないが)は、天気と健康について話すのが好きだそうである。
 まあ、平和なことであるが、個人的には健康について話しを聞くのはうんざりである。私よりも二周りも若い独身者が健康的な生活スタイルなどについてあれこれ薀蓄を述べるのは、とっても奇異な感じがする。いや、別に悪いわけじゃないよ。でもちょっとうんざりしてる。私自身、子供もいないし、いささか生を大切にしていない傾向があるのかも知れない。けれども、今まさに捕食されようとしているならまだしも、知らない病気で死ぬことを気にして生きるのは不自然な気がする。
 こと、医学に関しては、自然に逆らう科学であることを疑問視していない人は多い。まあ、それもヒトなりの自然な姿勢なのかも知れない。
 
 いや、そんな話じゃなかった。天気の話だ。
 
 昨日の帰宅時間、雨上がりを私は歩いて帰っていたのだが、速い風で吹き飛ばされる雨雲の上空に、うろこ雲が広がっていた。うろこ雲は赤い夕陽を下から受けていた。灰色の雨雲は一定の高さから下はすっぱり切り取られ、空気の層が見えるようだった。
 Clear but Cloudy は Windyの次に好きな天気である。
 
 そして今日、私が住んでいる地方が梅雨明けした。久しぶりに車の屋根を開けた。
 
 雲がいい。
 
 ドライブ用の薄いサングラスごしに見る入道雲は、その輪郭が鮮明に沸き立っている。どうしてあんな濃厚な水分が宙に浮いているのか、地球と言う星の営みすら感じる瞬間だ。
 
 雲を見るとき、いつも考えるのは高さ。
 自分があの高さまで届くことができたらどんな風景が広がるのだろう。雲の境界を行き来してみるとどんな気持ちがするのか。
 

 飛行機ではその中を突っ切っていくので体験したことがないこともないはずだが、そんなことは上を向いている間は思い至らない。某社のアニメに見られるような綿のような表現は違和感があるよ。

 とまあ、今でも空が好きで、
 模型ヒコーキがそれに近づくための手段なわけで。
 
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HTC Desire HDで撮ったままの写真。明るかったので補正効きすぎて暗いし、青が強い。イマイチ。