電池にまつわる魔法とラジオ

電池の奴隷からプチ解放
 
 もう随分と前の話になるが、中華タブレットを購入したとここに書いた。
 用途は専らドキュメントリーダであるが、紙の代替なんて百万年早い。ただ、その恩恵を受けたのが携帯電話である。

 私の携帯電話は発売から少なくとも三年くらいは経っているHTCのDesire HD、ソフトバンクの001HTだが、その電話の出番が減ったおかげで電池が長持ちし、長い電話をかけなければ三日に一回くらいの充電でも何とかやれるようになった。

 この電話機、これまでvirtuous unityと言うversion2.3(Ginger Bread、以下GB)ベースのカスタムROMを入れ、省電力に大いに貢献していたのだが、タブレットをAndroidの4.0.3(Ice Cream Sandwich、以下ICS)ベースのカスタムROMにしたので、そろそろ電話も…と思い神々の集会所を覗くと案の定、この電話機用にカスタマイズされたICSがたくさん出ていた。私が使っていたものはなんとバージョン番号のアップも無く、以前のまま数ヶ月間残っていたが、それをリリースしたグループも並行してICSベースのROMを出している(そっちが今の本命のようだ)。

 これを皮切りに7,8個のICSベースのROMを電話機に入れてみたのだが、ここからアンドロイドの奴隷の日々が始まった。いや、その原因は私の注意力不足だったんだが。

 その前に、ここで言う「奴隷」とは、いつも電池の心配をしている人のことを指す。PCでもタブレットでも、電話でも、携帯音楽プレイヤーでも。話がことAndroid機になると、文字通りアンドロイド(敢えて「ロボット」とは呼ぶまい)の奴隷、と言うわけである。充電ケーブルをしたまま使いにくそうに携帯電話を使っている人なんざその象徴である。彼らはそれらの食事に常に気を使ってやらねば社会生活を営めない人々なのである。
 
 とにかく電池がもたなかった。夜、一つのROMをインストールし、その一晩の放電量を見て、翌朝は時間がないのでそのまま充電しながら何とか日中を過ごし、また夜に次のROMを入れる、と言う日々が一週間続いた。その都度バックアップやアプリを入れ直すのは割と手間がかかる。丸ごとリストアすると大抵ブートしなくなるし。
 タブレットのノリで電話機のROM換装をやっていたのが悪かった。Androidの電話機はそのタブレットより高機能、大飯食らいなのである。どうしてこんなひどいROMが蔓延っているのだろうと思うことが続き、ついに忘れていたことに気付いた。即ち;
(1) 魔法の15行(17行?)…これは三日目くらいに気付いた。ICSでも有効だとは思わなかった。
(2) RadioとRIL …そう、これらは電話機能の無いタブレットには必要なかった。
 まあ、(1)の効果を得るには(2)の更新も必要なんだが、RadioのzipファイルをROMマネージャでインストールして、その出力にabortedと出ているのに気付くのが遅かった。RadioはROMマネージャではインストールできないんだった…orz
 
 久しぶりにブートメニューに入ってPC経由で最新版のRadioに書き換えると、それまでどんなに省電力設定にしても10%/hrで下っていた電圧グラフがピタッと安定した。GBの時より省電力に思えるほどだ。
 
 ここでようやく人並みのスタートライン。たまたま今はXGS2.1だが、一通りUIは見てきた。やはりSense系がインターネットパススルーが簡単でかつ安心だが、評判高い青酸系もBluetoothなんかが充実して気になる。が、やはり次のメジャー版を待とう。個人的にはRedemptionなんかも好きだが、まあしばし落ち着いて巷の評判に耳を傾けよう。
 
#をを!今までとっても違和感のあったカテゴリを使っていたが、ついにコンピュータ→スマートフォン、ってのができた。タブレットカテゴリもできたのだろうか。